UEFAチャンピオンズリーグ(グループC)第4節、オリンピアコスはベンフィカをホームで1-0で下した。

決勝点を決めたのはDFコスタス・マノラスだったが、この試合で出色の出来をみせたのがGKロベルト・ヒメーネス。今季アトレティコ・マドリーからのローンでチームに加わった27歳の守護神はかつての古巣相手にスーパーセーブを連発。シュートというシュートをことごとく阻み続け、チームをシャットアウト勝利に導く活躍を見せた。

そのロベルトのこの試合で見せたスーパーセーブ集。

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ロベルトは2010年にベンフィカに移籍するもミスが多かったため“チキン”とまで呼ばれ、シーズン終盤にはレギュラーを剥奪されて1年で退団した経緯がある。

そのロベルトは試合後、「(今日みせたプレーは)誰かに対するアンサーではない。言われたこと(批判)に対する反証ではない?。自分にとってこれ(クリーンシート)は自分の仕事とプロフェッショナリズムへの報いだ。そして、(チームも)とてもハードワークをしたし、この勝利に値する」と述べたという。

また、試合後にロベルトと抱き合って喜びを分かち合ったというオリンピアコスのミチェル監督は「(ベンフィカで)ロベルトはたくさん苦しんだ。彼はベンフィカにいた頃あまりよくなかったので、この試合は彼にとってリターンマッチだった。今日、自分に価値があることといいキーパーだということを証明してみせた。それを示すいい夜だった。彼には私の家に招待し、ただで食事を振る舞うと言っておいた」と語り守護神の活躍を讃えていた。

さらに、ベンフィカもジョルジュ・ジェスス監督も 「我々は素晴らしいクオリティーの試合をしたが、試合はロベルトのものだった。彼はベンフィカ相手に6度素晴らしいセーブをみせた。今日、私を含めすべての人が彼には価値があったと分かった」と述べた。

この結果、オリンピアコスはPSGに次ぐグループ2位となっている。一方、ベンフィカはオリンピアコスと勝ち点差3の3位。

ロベルトはもとはアトレティコのカンテラ出身で、優秀なGKがひしめくスペインにあってフル代表歴こそないが、U-21を含めユース代表の経験は豊富で隠れた実力者と呼べるほど能力的には申し分ない選手。 190cmを越える長身でフィジカルは抜群、さらにキーパーとしての基本技術も高く、シュートに対する反応も鋭い。 ベンフィカから復帰後、昨季まで所属したサラゴサでは素晴らしいプレーを披露し、彼のセービングで勝ち点を拾った試合も少なくなかった。

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