マリーシア。それは試合で勝利の可能性を高めるために使われる、よく言えば頭脳的な、悪く言えば狡猾的なプレーや行動のことを指す。それ自体が良いか悪いかは別にして、サッカーというスポーツにおいて外せない要素の一つと言えるだろう。

ただ、それが原因で、時に身内間でトラブルになることも。先月26日に行われたリーグ・アン第11節、ギャンガン対アジャクシオで見られた珍場面。

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今季まだ1勝のアジャクシオ。この日はアウェイで先制点を奪い、2勝目に向けて少しずつ時間を進め、FWガジ・タロもあからさまな“マリーシア”でこれに貢献しようとしていた。

ところが直後、今年から指揮を執る元イタリア代表のファブリツィオ・ラヴァネッリ監督は、そのタロに代えてDFのシュテファン・ポペスクを投入。すると、痛がっていたはずのタロはすぐさま立ち上がり、大きなジェスチャーで監督への怒りを表した。

いくら“マリーシア”と言ってもそこは我慢をしてほしかったが、ただ選手の気持ちを考えれば交代をもうワンタイミング遅らせても良かった場面であり、結局試合も終盤に2点奪われ逆転負け。ルーキー監督にとっては厳しい戦いが続いている。


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