2013年シーズンのJ1第30節、日本代表ザッケローニ監督が視察に訪れたその試合でハットトリックの快挙を成し遂げたストライカーがいる。

アルビレックス新潟の川又堅碁(かわまた けんご)である。川又はこれで今シーズンのJ1で決めたゴール数を20の大台に乗せ、得点ランキングでも大久保嘉人に次ぐ2位につけている。

川又の存在は、まだそこまで多くの人に知られていない。しかし、サッカー番組でも最近何かと耳にすることが多く、気になっているサッカーファンも少なくないはずだ。今日は、日本代表入りが期待される川又について簡単に紹介してみることにしよう。

川又堅碁

川又堅碁は1989年10月14日生まれの24歳。今の日本代表チームでは清武弘嗣や柿谷曜一朗らと同学年にあたる。一見ワイルドなルックスだが、アルビレックス新潟公式HPによると特技は「習字」で好きな食べ物は「ばあちゃんの作った梅干し」だそうだ。ただし、好きなアーティストは「EXILE」で、自身の性格を漢字で表すと「肉食系男子」だそうだ。

川又の特徴は、体幹の強さにある。身長は183cmで体重は75kgだが、体重以上に体格がしっかりした印象がある。

飛び抜けた足技があるわけではないが足下の技術もしっかりしており、シュートレンジも狭くはない。利き足は左足で好きな選手にロビン・ファン・ペルシーを挙げているが、ラウール・ゴンザレスを目標に挙げたこともあるとか。

川又は高校2年生の時に特別指定選手に指名され、愛媛FCでプレー。U-18やU-19日本代表でもプレーした。

そして昨年、期限付き移籍で加入したJ2ファジアーノ岡山で38試合18得点と大ブレイクし、今シーズンは新潟でも躍動。シーズン中盤まで残留争いがちらつきつつあった同チームの起爆剤となり、現在ではホーム7連勝中。順位も10位とじわじわ上昇し始めている。

ザッケローニ監督はこのJ1第29節、サンフレッチェ広島対ベガルタ仙台とアルビレックス新潟対湘南ベルマーレの2試合を連日視察。佐藤寿人と川又堅碁の2人を中心とした視察だったと予想される。そして、その試合で川又はハットトリックを決め、来月に迫ったベルギー遠征の代表入りが期待されている。

はたして、コンパニやフェライニ、ヴィツェルといった屈強な選手を相手に川又が躍動する未来はやってくるのだろうか?

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