今、スペインで最も注目を集めるのは8戦8勝のアトレティコ・マドリー。
そして、このアトレティコで10得点を記録するアタッカーは、ヂエゴ・コスタである。
ヂエゴ・コスタは現在25歳。長身ながらも突破力があり、二強体制のリーガ・エスパニョーラに挑戦状を突きつけた、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのストライカーである。
そんなヂエゴ・コスタといえば、話題を集めるのは代表選択問題。ヂエゴ・コスタはブラジルとスペインの二重国籍を所有しており、翌年のW杯に向けて両国の代表監督がしきりにラブコールを送り、その進路が連日メディアでも取り上げられている。
そんな中、スペイン紙『MARCA』が行ったインターネット調査によると、60.7%ものスペイン市民が「ヂエゴ・コスタはブラジル代表を選択する」と予想した、とのこと。
記事によれば、ヂエゴ・コスタはスペイン代表入りの意欲をビセンテ・デル・ボスケ監督に伝えたそうだが、対するブラジル代表のフェリペ・スコラーリ監督は、本大会前に発表する45名の中に、ヂエゴ・コスタを招集するつもりであることを断言している。
FIFAの規約では、多重国籍選手は国際Aマッチ公式戦に1試合でも出場すると今後はその代表チーム以外でのプレーができず、親善試合等の国際Aマッチ出場者は、一度であれば所属チームを変更できるという。いずれにしても、ヂエゴ・コスタが代表チームを選択するのに残された時間は、そう多くないと言えそうである。