10月13日、アフリカ各地で2014年ワールドカップ3次予選ファーストレグの2試合が行われた。

早い時間に行われたエチオピア対ナイジェリアの試合は、意外な内容と比較的順当な結果、というものになった。

序盤こそ実力で大きく上回るとみられていたナイジェリアがチャンスを作るも、その後盛り返したエチオピアは、得意とするテクニカルなパスワークで反撃。多くの決定的チャンスを作り出し、ゴールに迫った。

そして56分、先制点も珍しい形だった。左サイドからベハイル・アセファが左足で入れたクロスがぶれ、ゴールに向かって曲がっていく弾道に。これをナイジェリアの守護神エニェアマがキャッチするも、審判はこれがラインを割っていたと判定。何年に一度もないプレーで得点が生まれた。

しかし、その後ナイジェリアが反撃。交代とセットプレーで集中力を切っていたエチオピアの守備を見逃さず、67分にエメニケが強烈なミドルシュートを決め同点に。さらに89分にはロングボールからエメニケがPKを獲得し、自ら決めて逆転。

この試合を通してスペースへの動き出しがなく鈍いプレーを繰り返していたナイジェリアであったが、個人の力で敵地での勝利をもぎ取った。

一方、夜に行われたチュニジアとカメルーンの試合は、互いにスコアを動かすことができず0-0で終了。イーブンに近い状態でセカンドレグを迎えることになった。

より攻撃的に試合を進め、よりチャンスを作っていたのはホームのチュニジアであったが、決定力を欠く場面が目立ち得点には至らなかった。

カメルーンも同じようにシュートが枠を捉えず、攻撃陣が沈黙した。とはいえ、マクン、ソング、エトーで2列目を構成し、本来ストッパーのヌンクを左サイドバックで使うような布陣であったため、カメルーンとしてはこの結果は織り込み済みなのかもしれない。

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