パーマ頭の長髪をなびかせ、ヨーロッパの舞台で躍動したのは元アルゼンチン代表ストライカーのエルナン・クレスポだった。
抜きん出た得点感覚を携え、異なる5つのクラブでUCLに出場するなど長くヨーロッパのトップレベルで活躍。04-05シーズンにはカルロ・アンチェロッティ監督率いるミランをUCL決勝に導き、翌05-06シーズンにはジョゼ・モウリーニョ監督率いるチェルシーでプレーするなど、世界的な名将にも好まれた玄人筋の選手であった。
そんなクレスポは今年で38歳。2012年にパルマを退団してからは指導者講習を受けていたが、このほど解説者デビュー。どうやら長き現役生活にピリオドを打つ日が迫っているようだ。
今回は、アンチェロッティとモウリーニョという2人の偉大な指揮官の下でプレーしたクレスポのショートインタビューをお送りする。
MARCA
エルナン・クレスポ
Q. アンチェロッティ政権の誕生はフロレンティーノ・ペレス会長にとって正しかったのでしょうか?
A.「アンチェロッティはどんなチームにも合う優秀な監督だよ。彼は、ビッグネームの扱い方を熟知しているんだ」
Q. マドリーようなビッグクラブに、アンチェロッティは何をもたらすでしょうか?
A.「シーズンの開幕から結果を残しているね。モウリーニョもよくやったけど、ポルトやチェルシー、インテルのようには成功できなかったね」
Q: アンチェロッティはどんな監督ですか?
A.「モウリーニョ同様、彼は勝者なんだ。けれど、チームの指導方法はとても特殊なものだよ」
Q. あなたはモウリーニョ監督の下でもプレーされましたよね。
A.「モウリーニョは世界の中でもベストな監督の1人で、まさにトップに立つ人だ。彼のやり方には賛否両論あるけれど、彼は何ごとも運任せにしたことはなかった。彼の指導方法には感心するよ。ただ、マドリーでは成功できなかったのも確かだし、評価は難しいかもしれない」
Q. マドリーのキャプテン、カシージャスについてはいかがですか?
A.「デリケートな問題だね。けれど、アンチェロッティはデル・ボスケがかつて抱えていたものと同様の困難と格闘しているように思うよ」