多くのダービーが存在するイングランドでも、ノースイーストのニューカッスル・ユナイテッドとサンダーランドは、その歴史的な背景もあり対立の激しさで知られている。そのライバル関係を改めて感じさせるちょっとした出来事が11日にあった。
プロデビューから20年間ニューカッスルに所属し(ローンには度々出された)、今夏ハル・シティへ移籍した38歳のベテラン守護神、スティーヴ・ハーパーの記念試合がセント・ジェームズ・パークで開催され、ニューカッスルとミランのレジェンドが対戦。
ニューカッスルはレス・ファーディナンドやダヴィド・ジノラ、そしてもちろんアラン・シアラー。ミランもフランコ・バレージやパオロ・マルディーニなど豪華なメンバーが集ったのだが、ミラン・レジェンドの一人として、なんとサンダーランドの現監督であるパオロ・ディ・カーニオも出場(※ミランには1994年から1996年にかけて在籍)。入場時、ミラン側のトリを飾った彼は、当然のように約5万人のニューカッスルサポーターから“大歓迎”を受けた。
自分の立場を心得ているディ・カーニオも、スタンドに向かって笑顔で投げキッス。さすが役者である。
試合の方は、GKの記念試合ということもあってかスコアレスのままPK戦へ。結局ハーパーのPK失敗もあり、ミランが2-1で勝利している。
ディ・カーニオも大ブーイングの中、見事ハーパーの裏をかいてPKを成功させた。
日ごろの恨みを込めて?マーク・クラッテンバーグ主審にレッドカードを提示する場面も。