9月10日、2014年ワールドカップ・アジア予選プレーオフの第2戦が開催された。
延長戦、さらにスタジアムの照明が落ちるというトラブルが発生して試合が一時中断、続いてPK戦もサドンデスに持ち込まれるという3時間半近い死闘の末、ヨルダンが勝利を収めた。
これでヨルダンは11月15日、19日に行われる南米予選5位との大陸間プレーオフに出場が決定。相手はエクアドル、あるいはウルグアイが濃厚だが、ベネズエラ、ペルー、パラグアイにも可能性はある(日本時間午前6時現在)。
4日前にヨルダンのホームで行われた第1戦は1-1のドロー。タシケントに場所を移した第2戦は、ホームのウズベキスタンが早い時間で先制点を奪う立ち上がりだった。
セルヴェル・ジェパロフの直接フリーキックが枠を捉え、それをキーパーが弾いたところをアンズル・イスマイロフが詰めてネットを揺らす。これが試合開始から僅か4分あまりの出来事だった。
反撃を狙うヨルダンは焦りからかパスミスが多く調子に乗れていなかったものの、前半終了間際に同点に追いつくことに成功する。左サイドでのワンツーが止められた後、クリアボールを拾ったアル・ムルジャンがミドルシュート。これが上手くドロップしてゴール右隅に決まり、試合を振り出しに戻した。
そしてその後、試合は膠着。ヨルダンはパスミスの多さ、そしてバニ・アティヤーとアハマド・ハイヤルがウズベキスタンの守備に完封されたことで攻撃のリズムを掴めず。ウズベキスタンはウズベキスタンで、縦に早い攻めでチャンスを作るも決定機を逃し続けた。
終盤はヨルダンの中東らしい露骨な時間稼ぎも見られる状態となり、結局1-1のままスコアは動かず、延長戦を含めて120分を消化した。
PK戦も一進一退の攻防となり長い戦いとなったが、最終的には8-9でヨルダンが辛くも勝利を収め、初のワールドカップ出場に向けた大きな一歩を踏み出すことに成功している。