日本時間8日早朝、IOCのジャック・ロゲ会長は2020年に行われる夏季オリンピックの開催地が東京に決定したと発表した。
長く険しい五輪の招致活動は、終わってみれば東京の圧勝だった。1回目の投票で全94票のうち42票(およそ46%)を集めた東京は2回目の投票でも有効票の96票のうち60票を獲得するなど、ライバルだったイスタンブールやマドリードを全く寄せ付けることなく、開催地レースに勝利。見事、56年ぶりとなる夏季オリンピックの開催がついに実現する流れとなった。
最終候補の3都市に残りながらも、あと1歩のところで五輪招致が叶わなかったイスタンブールとマドリード。両国ともに政情不安や経済危機といった問題と向き合う中での立候補となったが、結果は振るわず。特に、経済危機からの脱却を期待したスペインでは投票結果に失望する人も多く、スペイン各紙もその様子を伝えている。
開催地決定直後の『MARCA』もこんな感じに・・・
五輪開催という名誉ある称号を逃し失意に沈む両国だが、来年に迫ったW杯の予選の現状は一体どのような具合なのだろうか?ここで一度確認してみることにしよう。
1位:スペイン 勝ち点14(残り2試合)←プレーオフ以上が決定
2位:フランス 勝ち点11(残り2試合)
---------【プレーオフ出場ボーダー】---------
3位:フィンランド 勝ち点6(残り2試合)
4位:グルジア 勝ち点5(残り2試合)←本戦出場の可能性はここまで
5位:ベラルーシ 勝ち点4(残り2試合)
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2013年9月10日:ベラルーシ 対 フランス
2013年9月10日:グルジア 対 フィンランド
2013年10月11日:スペイン 対 ベラルーシ
2013年10月15日:スペイン 対 グルジア
2013年10月15日:フランス 対 フィンランド
まず、現世界王者のスペイン。スペインはグループIでトップを走っており、すでに2位以内での通過が確定している。スペインは6試合で10 得点と比較的省コストなサッカーでここまで戦ってきた。10日に行われるベラルーシとの試合でフランスが勝利を逃せばその時点で、また万が一フランスが勝利しても、来月11日に行われるベラルーシ戦でスペインが勝利をつかめば、スペインの10大会連続14回目の出場が決まる。ここまでは順調なペースと表現することができ、赤き無敵艦隊は2014年大会でも相変わらずのパフォーマンスを見せてくれそうだ。
1位:オランダ 勝ち点19(残り3試合)
2位:ルーマニア 勝ち点13(残り3試合)
---------【プレーオフ出場ボーダー】---------
3位:ハンガリー 勝ち点11(残り3試合)
4位:トルコ 勝ち点5(残り3試合)
5位:エストニア 勝ち点7(残り3試合)←本戦出場の可能性はここまで
6位:アンドラ 勝ち点0(残り3試合)
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2013年9月10日:アンドラ 対 オランダ
2013年9月10日:ルーマニア 対 トルコ
2013年9月10日:ハンガリー 対 エストニア
2013年10月11日:オランダ 対 ハンガリー
2013年10月11日:エストニア 対 トルコ
2013年10月11日:アンドラ 対 オランダ
2013年10月15日:トルコ 対 オランダ
2013年10月15日:ルーマニア 対 エストニア
2013年10月15日:ハンガリー 対 アンドラ
一方、本大会出場に向けてかなり立場が怪しくなってきたのがトルコだ。2002年大会でベスト4に進出したトルコも、現在欧州予選では4位に低迷。ルーマニア、オランダといった上位陣との直接対決は残しているものの、自力で本戦出場の可能性は消滅し、3連勝を最低条件にあとは他のチームの結果を待つということになりそう。
ちなみに、オランダ10日に行われるアンドラ戦で引き分け以上の結果で1位通過が確定する。現在アンドラは全敗中ということもあり、いずれにしてもトルコが勝ち上がるには、プレーオフを経由した形になることは間違いない。強豪の評価が強くも、件の2002年大会以来のW杯出場がないトルコ。今回の五輪招致失敗を受け、3大会ぶり3回目の出場を目指す。
なお、今回のヨーロッパ予選だが、計53チームが参加。6チーム所属の8グループと5チーム所属の1グループの計全9グループよってH&Aの総当り2回戦が行われる。
各グループ1位通過の9チームはW杯本戦への出場権をストレートで獲得し、2位で通過した9チーム中、成績上位8チームがヨーロッパのプレーオフに進出することになっている。
今回の五輪招致で正々堂々戦い、素晴らしいプレゼンテーションを披露してくれた両都市の健闘を称えるとともに、両国と今度はW杯本戦という極上の舞台でフェアプレーができることを期待することにしたい。