夏のマーケットでは精力的に補強に動くも未だ大きな成果を挙げられないアーセナル。開幕戦でアストン・ヴィラに敗れるなど不安なスタートとなってしまったが、デッドラインまでの獲得を目指して動き出しているようだ。色々なニュースから3人の選手の移籍についてまとめてご紹介しよう。
マイカー・リチャーズ (マンチェスター・C/イングランド)
『Daily Mail』によれば、アーセナルは守備陣の強化に25歳のイングランド代表をリストアップしたようだ。リチャーズはあと2年の契約を残しているが、シティの新監督の元で一定のチャンスや評価を得るまでは契約延長には拒否する姿勢を見せている。アーセナルはトーマス・ヴェルマーレン、キーラン・ギブス、バカリ・サニャが負傷しており、さらにヨアン・ジュルはローンで、セバスティアン・スキラチは退団と、DF陣の強化が必要となっている。
リチャーズ本人はアーセナルへの移籍を再び自らのキャリアに火を灯すものと感じているようであり、現状のシティの状況を見ればパブロ・サバレタやマティヤ・ナスタシッチとの競争よりも好ましいかもしれない。
ブラク・ユルマズ (ガラタサライ/トルコ)
トルコ代表FWの獲得の噂を報じているのは『Sports Direct News』だ。ガラタサライのエースFWにアルセーヌ・ヴェンゲル監督が注目しているという。
アーセナルはまだリヴァプールのルイス・スアレスの獲得を試みている所ではあるが、その代案として浮上したのがユルマズの獲得である。ユルマズは昨シーズン全コンペティションで32ゴールを奪っており、チャンピオンズリーグでは8ゴールを記録。ガラタサライの会長、ウナル・アイザルは2000万ポンドであれば28歳のアタッカーを喜んで売却するという。ユルマズはトラブゾンスポルから400万ポンドで移籍しており、5倍という金額ではあるが、便りになる点取り屋の確保を願うアーセナルとしては判断に苦しむ所であろう。
ミチュ (スウォンジー/スペイン)
もしルイス・スアレスの獲得に失敗した場合に獲得に動くといわれているのがスウォンジーのエースストライカー、ミチュである。『Mirror』によれば、アーセナルは2500万ポンドであれば喜んで支払うといわれているが、スウォンジーの会長もミカエル・ラウドルップ監督も徹底抗戦の構えを見せている。
アーセナルはスアレス獲得に注力しているが、もし獲得ができなかった場合、今季、少なくとも12月まではセンターフォワードの座をオリヴィエ・ジルーかヤヤ・サノゴに託す事になる。昨季不発に終わったジルーは開幕戦こそゴールを奪ったが今季こそフィットするかは不透明であり、サノゴに関しては全くの未知数だ。昨季大ブレイクを果たしたミチュであればある程度計算が立つ格好になる。
ヴェンゲルはスペイン人アタッカーの加入を本気で検討し始めているようだが、スウォンジーの会長、ヒュー・ジェンキンスはプレミアリーグ残留の為にもスターストライカーの残留に務める情勢の模様。
既にリーグは開幕し移籍のデッドラインも迫った今、これらの選手を獲得できる可能性は非常に低い。近年にない大型予算を有するといわれてきただけに、何とか課題のポジションにニューカマーを落としこみたい所ではあるが、各クラブの主役級の選手を引き抜くだけの交渉を行うことができるのか今後の動きに注目が集まる。