7日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦の第2戦、ヴィクトリア・プルゼニ対ノーメ・カリュで、ヴィッセル神戸に在籍歴のある元チェコ代表MF、38歳のパヴェル・ホルヴァートがハットトリックを達成した。
ホルヴァートは2004年、当時神戸を率いていたイワン・ハシェック監督の誘いで来日。Jリーグでは「ホルヴィ」の名で登録され、精度の高い左足を武器に2006年までプレーした。帰国後もチェコリーグの第一線で活躍し続けており、スパルタ・プラハから2008年に移籍したヴィクトリア・プルゼニではキャプテンを務め、初優勝となった2010-11シーズン、そして昨季と、2度のリーグ制覇に貢献。クラブ100周年の式典では投票により歴代最優秀選手にも選出されている。
プルゼニはこの日、主力の一人であるMF和久井秀俊など複数の日本人選手が在籍するエストニア王者、ノーメ・カリュとホームで対戦。第1戦で4-0と大きなアドバンテージを築いていた彼らは10分に先制点を奪われるも慌てることなく、20分にホルヴァートのPK、さらに44分にもキャプテンが、ベテランらしい技術あふれるミドルシュートを叩き込み、逆転して試合を折り返す。
そして、チェコ代表FWテツルの追加点でプルゼニが3-1とリードして迎えた62分、再びミドルレンジからホルヴァート。
2点目同様、鮮やかなダイレクトミドルシュートを絶妙なコースに決め、見事ハットトリックを達成した。
試合はその後もお互いにゴールをあげ、最終的には6-2でプルゼニが勝利。2回戦、アマル・オシム監督率いるボスニア王者ジェリェズニチャルとの対戦を含め、4試合で計16ゴールという抜群の攻撃力を見せるチェコ王者がCL本選出場をかけたプレーオフへの進出を決めている。
【試合のハイライト】
今回のチャンピオンズリーグの相手には、ヴィッセル神戸でもプレーしたホルヴィという元チェコ代表選手がいるのだが、彼が試合後に挨拶してくれるまで知らなかった。でも日本語も流暢で、楽しそうにプレーしていた印象深い選手。
— 和久井秀俊‐海外日本人サッカー選手 (@hidetoshi_wakui) August 2, 2013
第1戦後の和久井選手のTwitterより。
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