ESPNメキシコは「エクアドル代表FWクリスティアン・ベニテスの死因は、腹膜炎に起因する心肺停止であった」と報じた。
先日報じられたとおり、エクアドル代表のエースであったクリスティアン・ベニテスがカタールにおいて病死した。一時その原因や経緯がはっきりせず情報が錯綜していたものの、ESPNメキシコがベニテスの妻であるリセス・チャラへの取材により詳細な状況を明らかにした。
記事によれば、ベニテスは滞在していたカタールのホテルで腹痛に襲われ、20時30分に病院へと運ばれたという。すでにこのとき、ベニテスは激しい痛みによって自らの足で立つことすらも出来なかったというが、病院では鎮痛剤を処方されただけであった。
適切な治療を受けられなかったベニテスの症状は悪化。2時間後に我慢の限界に達し、より多くの鎮痛剤を求めるようになった。その後ベニテスは自身の死を予感し、妻のリセスに子供の世話を頼んだ後に痙攣を始めたとのこと。そして、彼は最終的に心肺停止状態に陥り、命を落としたという。
エクアドルのエル・コメルシオ紙は「午前3時にホテルで家族と食事を取っていたときに腹痛に襲われた」と事件後にやや信用しかねる時間を書いていたが、ESPNの報道の数字が正しいとすれば、家族との食事中であったということもつじつまが合う。
カタールは世界最高クラスの経済力を持つ国であるが、労働者が出稼ぎの外国人で多数が占められていることもあって、医療レベルはそれと比較して高くはないとも言われている。