最終回!

Vol.1、2に引き続き、今後も移籍の可能性が充分な事例について『CAUGHTOFFISIDE』が報じているのでご紹介しよう。


クリスティアン・エリクセン
(アヤックス → リヴァプール)

欧州で最も注目される若手MFの1人であるエリクセン。数多くのクラブが獲得に興味を示しており、アヤックスの指揮官フランク・デ・ブールも彼の旅立ちを容認しているにも関わらず、移籍先は未だに決まらない状況にある。オランダを離れる事は確実だが、ポジションや移籍金など比較すべき対象の選手たちよりも後回しになっている感は否めないだろう。このデンマーク代表MFの獲得に最も近づいているのはリヴァプールだ。アルメニア代表MFヘンリフ・ムヒタリャンをドルトムントに奪われたリヴァプールとしては是が非でも獲得しなければならない選手である。エリクセンはエールディヴィジよりも高いレベルでのプレーを望んでおり、21歳のMFの獲得はブレンダン・ジョーンズが獲得に動き出す事は待ち望んでいるはずだ。リヴァプールのプレースタイルはエリクセンにマッチすると言われており、リヴァプールをトップ4へと引き戻すクオリティを持った選手であると言われている。1500万ポンドといわれており、ミランも獲得を狙っていると言われているが、本田圭佑の移籍騒動を見るにミランにその資金力は無いと考えていいだろう。

エセキエル・ガライ
(ベンフィカ → マンチェスター・ユナイテッド)

ユナイテッドのデイヴィッド・モイーズが強化を望むポジションの1つがディフェンスラインの中央だ。レッド・デヴィルズのセンターバックのファーストチョイスはリオ・ファーディナンドとネマニャ・ヴィディッチのコンビだが既に年老いており、負傷にも苦しんでいる。彼らは過去2シーズンの多くで起用できない時期があり、ファーディナンドは1シーズン契約を延長したが、モイーズは後継者探しを本格化させている。1人は長くユナイテッド移籍が噂されているアルゼンチン代表センターバックだ。モイーズ監督は彼とフィル・ジョーンズにユナイテッドの守備を託して行きたいと考えているのは間違いないだろう。

ギャリー・フーパー
(セルティック → QPR)

SPLで最も危険なストライカーであるフーパーはセルティックのSPL制覇に大きく貢献した。しかしながら彼はプレミアリーグへの復帰を心から望んでいる。フーパーの残りの契約はあと1年。本人はクラブに契約延長する意思が無い事を既に伝えている。フーパーの願いはイングランドへ戻る事だけ。そうすれば、彼はロイ・ホジソン監督の目に触れる機会が増えるからだ。しかし、イングランド代表を目指す中、獲得に興味を持っているのはチャンピオンシップへ降格したQPRだ。QPRのハリー・レドナップ監督はフーパーをプレミアリーグ復帰へ導く存在として期待しており、クラブは500万ポンドの移籍金でセルティックと合意に近づいている。セルティック残留かチャンピオンシップでのプレーか。フーパーの決断は如何に。

レイトン・ベインズ
(エヴァートン → ユナイテッド)

ベインズはプレミアリーグで最も信頼できるサイドバックである事は間違いなく、ユナイテッドのデイヴィッド・モイーズがエヴァートンで最も信頼していた選手である。ユナイテッドに一緒に加入すると長く噂されてきたが、なかなか移籍は進展しない。エヴァートンとしてはイングランド代表でありリーグ最高の左サイドバックを安価で手放すつもりはサラサラなく、放出するのであれば1800万ポンドを要求するつもりのようだ。ユナイテッドとしては28歳という年齢もふまえて1000万ポンド程度を考えていたため、エヴァートンの要求額を支払う事はなかなか厳しい情勢だ。だが、遅かれ早かれパトリス・エヴラの後継者を確保することが必要になる。ユナイテッドがオファー内容を修正してくることはは充分にあり得るだろう。

マルアヌ・フェライニ
(エヴァートン → チェルシー)

マーケットが開く前からフェライニはチームを離れるつもりでいた。しかし実際はなかなか移籍実現に至らずに時だけが経過している。ベルギー代表MFは中盤の深い位置から最前線までプレーできるプレミアリーグ屈指のMF。ゴールを奪う事もでき、CKやFKではその長身が大きな武器となる。複数にプレミアリーグチームが獲得に興味を示し、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーがその候補であったが、現在はチェルシーがNo.1候補であるようだ。ジョゼ・モウリーニョ監督はチェルシーの中盤の建て直しを望んでおり、中盤にパワーを求めている。フェライニはパワーが売りの選手である、モウリーニョは獲得に動くかどうか思案しているようだ。エヴァートンは2200万ポンドの売却条項通りの金額を求めており、売却には基本的に乗り気ではない。チェルシーとしては金額通りの支払いを要求されるが、マーケットが閉鎖するギリギリまで両クラブの駆け引きは続きそうだ。

ダレン・ベント
(アストン・ヴィラ → ニューカッスル)

ベントはかつてサンダーランドやトッテナムに所属していた頃、プレミアリーグで最も恐れられたストライカーの1人だった。だが、ヴィラ・パークにおいては同じフォームを取り戻す事に非常に苦戦している。昨季のほとんどをベンチで過ごしスコットランド人監督のポール・ランバートはクリスティアン・ベンテケを起用する事を望んだ。ベンテケは23ゴールを奪いヴィラの残留に大きく貢献。そしてベンテケは夏のマーケットで移籍すると噂されていた。対照的にベントは失意のシーズンを過ごし退団は避けられない状況にあり、プレシーズンの時期に突入したがランバートのチームから外された状況にある。現在ベントの移籍先として最も可能性が高いのはニューカッスルだ。指揮官のアラン・パーデューはプレミアリーグで実績のあるベントの獲得を望んでいるからだ。ネックとなるのはヴィラが要求するベントの移籍金800万ポンドだ。だが、ニューカッスルの評価は500万ポンド程度であり、800万ポンドを支払うつもりは無い様子にある。

ギャレス・ベイル
(トッテナム → マンチェスター・ユナイテッド)

昨季のベイルは23ゴールを奪いスパーズの為にファンタスティックな活躍を魅せた。しかしクラブはプレミアリーグのトップ4入りを逃してしまった。これによりベイルの移籍が大きく騒がれるようになる。ベイルはチャンピオンズリーグでのプレーを強く望んでおり、スパーズはなんとか残留させたい状況だが、ウェールズ代表ウィンガーの去就は非常に曖昧な状況にある。当初有力候補と見られていたのはレアル・マドリーだが、彼らは既にマラガからイスコを獲得。イスコの獲得に満足したのか、以降は移籍の噂があまり報じられない状況となっている。そして現在はマンチェスター・ユナイテッドが最も有力な移籍先候補だ。ユナイテッドは6000万ポンドの移籍金でトッテナムのウィンガーを狙っており、デイヴィッド・モイーズとしてもユナイテッドの指揮官として最初のシーズンを素晴らしいものとするためにビッグネームの獲得を望んでいるようだ。スパーズがベイル売却を望まない現在の状況下においてユナイテッドが頼みとするのはチャンピオンズリーグ出場権の有無に他ならない。ベイル獲得のチャンスが来季以降も存在するかは不明瞭であり、ユナイテッドとしては今夏が獲得の好機と考えているはずだ。


8月末のマーケット閉鎖までまだまだ時間はある。これからも電撃移籍が起きるかどうか見守って行きたい所だ。

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