補強やキャンプ、プレシーズンマッチなど、開幕に向けた準備が進むこの時期、すべてのチームが横一線からのスタートとなることもあり(勝ち点減点処分などでマイナススタートとなることも、特にイタリアでは少なくないが)、多くのサポーターが夢を見られる幸福な時期でもある。
だからこそイベントが盛り上がったりもするのだが、時に行きすぎてしまうことも・・・。セリエAのアタランタへ移籍した32歳のイタリア人MF、ジュリオ・ミッリャッチョがとある騒動に巻き込まれている。
ミッリャッチョは今夏、セリエBへ降格したパレルモから、6年ぶりにアタランタへ復帰。豊富な運動量で相手チームのエースを地の果てまで追いかけるハードマークが売りの熱きMFの帰還をサポーターも大歓迎し、シーズン前恒例のイベントに彼を招待した。
ところが、である。
アタランタサポーターの中に有名な戦車マニアがおり、今回のイベントに自慢の一台で登場。それだけなら大きな問題にはならなかったのだが、新加入のミッリャッチョがこれに乗り(※砲塔の後ろに立つスキンヘッドの人物がミッリャッチョ)、さらに因縁のあるローマ、ブレシアと書かれた2台の車を豪快に踏み潰してしまったのだ。
「後部にいたので前の方で何が起こっているのかよく分からなかったんだ」と、ミッリャッチョはアタランタの公式サイトで謝罪。ただ運が悪いことに、今回乗っていたのはアメリカ製の戦車、日本でも最近某アニメで有名になったM4中戦車、通称シャーマンだったため、アメリカ人がオーナーを務めるローマはかなり怒っているとのこと。
現在はイタリアサッカー連盟が調査を行っており、今後選手やクラブに何らかの処分が下されることになるかもしれない。