先日報じられたとおり、イングランド・プレミアリーグのフラムは、7月12日にクラブが買収されたことを発表した。
新しい会長となるのはパキスタン生まれのアメリカ人実業家で、NFLのジャクソンヴィル・ジャガーズも保有しているシャヒド・カーン氏。売却額はおよそ1億5000万~2億ポンド(およそ230億~300億円)ではないかと報じられている。
ハロッズの元オーナーでもある前会長のムハンマド・アル・ファイド氏は、1997年にフラムの会長に就任。多額の資金注入は行わず堅実な経営を行い、クラブをプレミアリーグに定着させた。2002年には日本代表MFであった稲本潤一選手も獲得している。
彼はこの売却については適切なタイミングだったと話し、フラムの新しい時代が始まるのだと語った。
ロイター
ムハンマド・アル・ファイド フラム前会長
「フルアムのために働く時間も、いつか終わりが来る。それが今、訪れたのだと感じている。適切なタイミングだった。自分が1997年から負ってきた責任や権利を受け継ぐことができる素晴らしい男、シャヒド・カーンと出会ったからだ。
フラムは彼の元でしっかりと運営されていくはずだ。スポーツに対する激しい情熱をもって、ビジネス面での成功をもたらしてくれることは間違いない。
私にとってフラムは最高のクラブで、素晴らしい時間を過ごすことができた。これだけははっきりと言っておきたい。いつも自分はクラブの管理者半分、ファン半分だった。オーナーだと考えたことはない。
自分の中での優先順位は、何よりクラブやクレイヴン・コテージを維持し、プレミアリーグで戦い続けること。そして、将来フラムに誇りを持てるようになれば良いと思っている。
クラブを離れることは悲しい。しかし、自分の仕事の成果については誇りに思っている。世界最高のサポーターたちに感謝している。彼らはいつも愛に溢れた応援をくれた。ファンを失望させることはしない。
今、フラムの新しい時代の幕開けなんだ。Come on you Whites!」