CSKAモスクワは本田圭佑に関してミランがオファーを送ってくる事を待ち望んでいるようだ。
周知のとおり日本代表FWは12月で契約が切れるため、CSKA側はこの夏での売却を望んでいるようだ。GMのロマン・ババエフは『Sport Express』に対して以下のように語っている。
「状況は変わっていないよ。ルール上、本田は他のクラブと話をすることができる。しかし、我々は彼を早い段階でリーズナブルな価格で行かせる準備がある」
「我々はミランが興味を示してくれて嬉しいよ。だが、彼の契約が6ヶ月残っている事に関して、現実的にならなければならない」
「我々は彼がフリートランスファーでクラブを去る事を心配しているわけではない。ボールはミラン側にあるよ」
上記の発言から考えるとCSKAは本田売却に焦っていると考えて良いだろう。何故なら本田は移籍のルール上、残り半年の契約となった現時点ではどこのクラブとも交渉が可能だからだ。つまり、ミランと本田が1月で合意している以上、CSKAはフリートランスファーでの本田を放出する可能性が高くなるのだ。
表面上は「移籍金ゼロでも問題ない」とババエフは語っているが、1年半前に1600万ユーロの値段を要求した選手がフリーで出て行かれるのは非常に大きな打撃だ。いくら資金的な余裕があったとしてもフリーで出て行かれる事はGMとしての資質を問われるからだ。
ミランがCSKAに提示しているとされる移籍金も現時点ではハッタリと考えて良いだろう。噂される250万ユーロは明らかに本田の市場価値からして安い。VVVから900万ユーロでCSKAへ移籍した選手であり、加齢を考慮しても非常に安いのだ。つまり、ミランとしては「本田とは合意済み」「1月でも構わない」という武器を持って、移籍金の引き下げを狙っている状況にあると見て良いだろう。