FIFAコンフェデレーションズカップも終わり、ヨーロッパサッカーにもようやく本格的なオフが到来した。世界各地のリゾート地で一流選手のオフショットが目撃されており、ヨーロッパで活躍する選手の多くが束の間のブレイクをエンジョイしている。
そんな7月の初旬に、今シーズンもヨーロッパ最高峰の大会がスタートした。そう、2013/14シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ本戦への出場を目指した予選1回戦がスタートしたのである。
今シーズンの1stマッチはFCシラク対トレ・ペンネ。前者はアルメニアリーグの王者、後者はサンマリノリーグの王者である。
試合は3-0でFCシラクがホームでの1stレグを勝利したが、その試合でコートジボワール人FWイスマエル・フォファナがハットトリックを記録。しかもわずか29分間での達成であり、新シーズンのUCLオープニングゲームに華を添える結果となった。
イスマエル・フォファナは23歳のコートジボワール人。2005年には同国代表としてU-17世界選手権にも背番号11を背負い出場しており、デ・シルヴェストリ(現サンプドリア所属)やグレーコ(現オリンピアコス所属)、マウリ(現ラツィオ所属)ら擁するイタリア戦では見事ゴールもあげている。その後、2007年にはチャールトンにも所属しており、若くから才能を見出されていたことが分かる。
本戦への残された10個の出場枠をめぐり、49のクラブがしのぎを削るUCLの予選ラウンド。一流選手たちにスポットライトが当たる一方で、サンマリノやアルメニアといった小国のクラブも、夢のUCL本戦を目指しこの難しい季節を戦っている。彼らの挑戦が新シーズンのUCLをよりいっそう熱くしてくれることを、遠く離れた日本から祈ることとしたい。
※こちらはハットトリックを決めた、イスマエル・フォファナの動画。