昨日発表されたサー・アレックス・ファーガソン監督のマンチェスター・ユナイテッド退任は世界のサッカー界に衝撃を与え、様々な賛辞と共に新監督に関する移籍ゴシップが報じられている。そんな中、1986年にユナイテッドの指揮官に就任して以降27年にわたり指揮を取ってきた名将の凄さを改めて物語るデータが発表されているのでご紹介しよう。
以下のグラフは『The Economist』が作成した棒グラフだ。ファーガソンがユナイテッドの指揮官に就任して以降、ヨーロッパの強豪クラブに何人の指揮官が誕生し、いくつのタイトルを獲得したかを表している。
マンチェスター・ユナイテッドと同じ数だけタイトルを獲得しているのはドイツの強豪、バイエルン・ミュンヘン。しかしその間15人の監督がクラブを率いている。レアル・マドリーはこのグラフで比較されたクラブの中では最も多い20人の監督が指揮を執っている。なお、プレミア勢でユナイテッドの次にタイトルを獲得しているのはチェルシー。しかし、指揮官は16人と数多くの監督が指揮している。
チャンピオンズリーグの結果においては他の強豪よりも物足りない成果ではあるが、一人の監督が成果を出し続ける事の難しさを改めて物語る図となっている。なお、監督更迭で有名なパレルモのマウリッツィオ・ザンパリーニ会長は、2002年のクラブ買収から27人の監督を招聘しているが、図中のタイトルは一つも得られていない。また、プレミアリーグが開始して以降、ユナイテッドはトップ3を逃した事が一度もなく、この記録も非常に印象的だと『The Economist』は報じている。