このほど、スペインの国営放送「TVE」が2011年に払った放映権料が明らかになり、スペイン代表の試合には1分間に42,138ユーロ(約545万円)のコストがかかったと現地メディアが伝えた。
これはIGAEのデータに基づくものだそうで、それによれば、この年「TVE」(RTVE)は代表戦10試合に4556万ユーロ(約58.8億円)を捻出したとか。
平均視聴率は31.5パーセントを記録したものの、平均視聴者数ではチャンピオンズリーグに比べると劣る数字であり、費用的にはかなり高くついたそう。
『El Confidencial』によれば、チャンピオンズリーグとスーペルコパに払った額は3697万ユーロ(約47.8億円)だそう。
スペイン代表戦の放映権料は近年高騰しているようで、「2009年は11試合で2721万ユーロ(約35億円)だったものが、2011年には10試合で4556万ユーロになり67.4 %も上昇している」と監査人から指摘があったとか。
また、「2011年はフレンドリーマッチが7つ組まれていて、契約した(フレンドリーマッチの)なかでベストメンバーを組めたのは2試合だけだった。 さらに悪いことに、そのうち1試合は視聴者が最も少ない8月の開催で、もう1試合は土曜日に行われたがこの日はTVE1の視聴率が低い日である。この2試合の平均視聴者数94.3万人は全試合の平均よりも低い」との指摘もあったそう。
その他にも、平均視聴者数が目標値に達さなかった場合、RTVEはRFEF(スペインサッカー連盟)から補償を得る資格があるが、その収入は今回見当たらなかったともされている。