イタリアのリーグを統括するレガ・カルチョは繰り返しリザーブチームリーグの創設を検討しているが、その動きは活発化しているようだ。

セリエAが遂にリザーブリーグの創設に対して本格的に動き出した。この背景としてはイタリアに残るベテラン重用主義からの脱却がある。結果を重視するセリエAでは10代の選手が起用されることは非常に稀であり、若いヤングスターが生まれる土壌が肥沃ではない。レガ・カルチョは代表チームの強化につなげるために若手の登用を望んでおり、繰り返しリザーブチームリーグの創設を検討してきた。

報じられている所では、セリエAリザーブリーグは月曜日に開催される事になるという。既に8つのクラブが参加に合意しており、ユヴェントス、ミラン、インテル、ウディネーゼ、アタランタ、ボローニャ、パルマ、サンプドリアが参加の見込みである。リザーブリーグが創設される事になれば、若手選手の登用はもちろんの事、ファーストチームの選手で負傷から回復途上にある選手をプレーさせる事が可能になる。

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長は来季からリザーブチームの監督にならないかとレジェンドのフィリッポ・インザーギに持ちかけたという。元ロッソ・ネリのストライカーは現在はユースチームの監督を努めている。既にヤングスター達と一緒に働いており、そのヤングスター達は来季からプリマヴェーラへと昇格する。インザーギはまだガッリアーニの打診に回答していないようだが、もう一人指揮官の候補がいるようだ。『コッリエレ・デッラ・セーラ』ではその候補が現在スイスのFCシオンでプレーイングマネージャーを務めるジェンナーロ・ガットゥーゾであると報じている。

リザーブリーグについては来季から始まるかどうかはまだ決まっていないが、仮に実現するとなれば若手選手には多くのチャンスが生まれる事になる。元ミランのレジェンドであり、現在はFIGCの副会長を務めるデメトリオ・アルベルティーニは以下の様に語っている。

「価値ある若手選手たちにとって重要な事だよ。もし彼らがリザーブリーグでプレーできなければ、目的は達成されない。我々はユースチームの選手たちが本当にリザーブリーグでプレーしたりファーストチームのリザーブに入れるかどうか精査する必要がある」

以前と比べフットワークの軽くなったセリエA。カルチョポリ、ウルトラスなどで落とした評判の回復に真剣に努めていると言って良いのではないだろうか。

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