4月2日に行われたAFCチャンピオンズリーグ・グループリーグ第3節。浦和レッズはホームで全北現代(韓国)と対戦し、前半ペースを掴みながらも1点を決めるに留まり、後半に3点を返され逆転負けを喫した。

この試合で浦和の一部のサポーターが旭日旗を掲げたと報じられており、スポーツ朝鮮のパク・サンギョン記者は「アジア各国と協力し、FIFAやAFCからの制裁を行うべき」と書いた。

「全北現代が浦和レッズに勝利しても、後味が悪い。日本帝国主義の象徴である旭日旗が、さいたまスタジアムのあちこちで揺れる姿が見られた。

日本では、この問題を内密にする雰囲気である。マスメディアは全北に完敗した浦和のニュースを短く伝えるだけで、旭日旗の問題は自制するようだ。一部のメディアが『浦和がこの問題について再発防止を約束した』と伝えたが、問題にしていない様子だ。一部の右翼メディアも旭日旗の議論について口を閉ざしており、再発防止を約束したはずの浦和レッズのホームページにも、問題に関連した言及はない。

韓日戦が開かれるたびに話題となった旭日旗の問題については、日本は『一部のファンの心無い行動』と片づけているだけで、積極的に解決する意思はない。

昨年8月に東京で開かれたU-20女子ワールドカップでも、日本側が持ち込み禁止を明言した旭日旗が堂々と持ち込まれていた。現場でもそれに積極的に制裁を加える姿はなかった。競技場周辺には大きなスピーカーを付けた右翼の街宣車が堂々と走り回った。

右傾化が加速している日本国内の雰囲気を考えれば、このような現象はさらに深刻化すると見られている。

サッカー協会、プロサッカー連盟が先導する再発防止の根本的な対策が必要だ。これまで議論が起こるたびに謝罪を受けただけで、対応姿勢は消極的だった。AFC、FIFAからの制裁などを求める動きを見せなければならない。

一部では日本がよりAFC、FIFAに対して影響力があることを考え悲観的な見通しを出しているが、警戒心を呼び起こす必要がある。

欧州では、選手がナチ式の敬礼をしたり、観客席に軍国主義の象徴、またはユダヤ人を侮辱するスローガンや垂れ幕をかければ処罰を受けるのだ。アジア各国と協力し、旭日旗問題の突破口を見つける必要がある。

関心は浦和とのリターンマッチを控えた全北に集まっている。全北は『浦和のファンが9日の試合に旭日旗を掲げるようなら、退場措置をとる』と脅した。

日本国内でも粗暴であることで有名な浦和レッズのファンだけに、次も旭日旗を持ち込む人間が出てくる可能性がある。

徹底した準備で例を示す必要があろう。これを守らなければ、旭日旗問題はただ凋落していくのみだ」

また、スポーツソウルのキム・ヨンイル記者もこの問題に対してFIFAの制裁を求めている。

「FIFAは競技場内で政治的表現を行うことを厳しく禁じている。昨年のロンドン五輪3位決定戦では、韓国のパク・ジョンウが『独島はわが領土』と書かれたプラカードを掲げて懲戒を受けたこと(※)が代表的である。しかし、日本はサッカーではもちろん、他の種目でも旭日旗をよく掲げている」

(※ただしパク・ジョンウは最終的に軽い懲戒で済み、後に銅メダルを受け取っている)

なお、浦和レッズはACLアウェイインフォメーションにおいて「在韓国日本国総領事館から『邦人の安全確保の観点から旭日旗の持ち込みを行わない』よう指導されている」とサポーターに通達している。

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