2013年3月22日(金) - ハリファ・スタジアム(ドーハ)

日本 2 - 1 カナダ

岡崎 9'

54'ハパー

ハーフナー・マイク 74'

26日にワールドカップ出場を賭けたヨルダン戦に臨む日本代表。それを前に、カタールでカナダとの準備試合に臨み、2-1で勝利を収めた。

とはいえ内容としてはそれほど良いものとは言い難かった。戦術的は序盤以外それなりに出来ていたものの、イージーなパスミスが多く、カナダのプレスにやられる場面が頻繁に見られ、やや個々人のフィット具合に不安は感じられた。

立ち上がりはカナダに押される展開で始まった。相手は最終ラインからショートパスを積極的に繋いでビルドアップし、ハッチンソンにボールを収めてアクセントを付けて押し上げ、激しいプレスをかけて押し込んでくる。

テンポが速いプレーと圧力、そして何よりセンターバックの片方がボールを持った時にプレスに行くか行かないかが整理できず、中盤が中途半端に動いてしまい混乱。受け身になってしまった。

まず間違いなく攻めさせたのではなく攻められた状態であったが、しかし、これが幸いにしてカウンターでの先制点を導き出す。9分、長谷部がボール奪取から持ち上がってスルーパスを送り、香川が裏へ。キーパーが前に出て弾いたボールを岡崎が拾い、ゴール右隅へとシュートを決めた。

その後徐々に相手のセンターバックが持ったときはまずブロックを作って崩さないことを決め、ボールを奪ったらサイドの裏を狙って反撃するという形が固まり、混乱はなくなった。しかし待ち構える立場になったため、セカンドボールを拾えず、押し上げがあまり効かないという欠点もあった。

我慢する展開となった日本は、後半開始と共にハーフナー、中村、駒野を投入。香川を左に移して彼が中でボールを受ける事により、酒井高徳のオーバーラップを引き出し、さらに高さを生かしたロングボールで相手のプレスを牽制する狙いであったと思われる。

これは攻撃面では機能したものの、守備ではやや酒井高徳がエドウィニ=ボンズとの完全な一対一に晒されたり、吉田が引き出されたりする場面が増加してリスクも抱えていた。その結果ではないが、54分にはセットプレーからハパーのヘディングを決められ、同点に追いつかれてしまった。

しかし74分、左サイドを上がった酒井高徳からのクロスを、ニアに飛び込んだ香川が触って流すという後半の狙い通りの展開から、ハーフナーが追加点を決めて再びリード。何とか勝利をもぎ取ることに成功した。

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手