ここ数日、ギリシャサッカー界を揺れ動かしていた“ナチス式敬礼事件”に一つの答えが下された。
ことの発端は、先週土曜日に行われたAEK対ヴェリア戦。84分に決勝点を挙げたギオルゴス・カティディスは、何を思ったのか、ユニフォームを脱いだ挙句にスタンドに“ナチス式敬礼”。ゴール後の興奮により、この行動はかき消されるかに思われたが、直後からインターネット上を中心に議論の的に。カティディス関連のSNSでは、このゴールパフォーマンスに対する批判が噴出した。ロッカルーム後に引き上げた後には、一部のチームメイトとも今回の一件がきっかけに乱闘騒動に発展したとも言われるなど、クラブ内外で大きな問題へと発展した。
そして、この事態を重く見たギリシャサッカー協会は、カティディスに対して「ギリシャ代表への参加を認めない」とする、「代表からの永久追放処分」を下すことを発表。ギリシャU-21代表MFとは、事情聴取を含めてこれから話し合う予定のようだが、彼が代表に復帰する可能性は限りなくゼロとなった。
なお、欧米では“ナチス式敬礼”はタブーの一つとされており、1996年に当時アストン・ヴィラに所属していた元オーストラリア代表GKマーク・ボスニッチがトッテナム戦でこの行動を取った際には、1000ポンドの罰金が下されている。
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