3月7日、ロイター通信は「イングランド・プレミアリーグに所属するQPRの債務は8900万ポンドに達した」と報じた。

現在プレミアリーグで最下位に沈むQPRのオーナーは、エア・アジアの会長を務めているトニー・フェルナンデス氏。今季開幕前には株式を共同で保有するミッタル・グループと共に多額の資金を投下し、ブラジル代表GKジュリオ・セーザルや元韓国代表MFパク・チソンなどの大型補強を敢行した。

しかし思惑は外れ、序盤から成績は低迷。残留に向けてハリー・レドナップ監督の招聘を行ったものの勝利は重ねられず、既に一〇試合を残して二部への降格はほぼ決定的という状況に陥っている。

プレミアリーグ初年度に2260万ポンドの損失を計上しており、2シーズンで選手獲得の取引では3300万ポンドの赤字を記録。そして最新の決算によって、クラブ全体の負債が8900万ポンド(およそ125億円強)に達したことが明らかになったとのこと。

会長兼オーナーを務めるトニー・フェルナンデス氏は、重大なリスクは継続的に監視されていると話し、クラブの存続については問題が無いと明かしている。

「どのクラブにとっても、最大の価値となるのはプレミアリーグに存在するということ。11-12シーズンについてはその主要目的は達成した。

クラブの長期的展望に重大な影響を及ぼす可能性のある潜在的なリスク、あるいは不確実性はある。しかしそれらについては、取締役会にて継続的に監視されているので問題はない」

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