「親会社であるPOSCOの立場も重要になる」

2月19日、朝鮮日報紙は「元韓国代表FWイ・チョンスの復帰が決まったという報道を、全南ドラゴンズが否定した」と報じた。

イ・チョンスは2009年に全南ドラゴンズに移籍したが、開幕戦で審判を侮辱したとして長期の出場停止処分を受け、さらにそのとき復帰を支えてくれたコーチ陣と7月に衝突。最終的にはチームに無断でサウジアラビアのアル・ナスルへと移籍したことにより、任意引退選手の公示を受けた。

そのためイ・チョンスは国内でのプロ活動が禁止されている状態にあるが、昨年から彼は「お詫び行脚」とも言える行動を続け、その結果今年全南ドラゴンズが処分を取り下げ、仁川ユナイテッドで現役復帰することが決定的になったと報じられてきた。

しかし、全南ドラゴンズの関係者は、朝鮮日報紙に対して「任意引退の撤回が決定した事実は全くない」と話したという。

「クラブはイ・チョンスに与えた罰則と現在の状況を確認し、情報を共有している。しかし任意引退の撤回が決定したり、あるいはその議論をした事実は全くない。この問題は理事会だけを通過すれば済むことではない。クラブの全員の意思、さらに親会社であるPOSCOの立場も重要になる。

まだ公式に発表できるものがないにも関わらずこのような報道がどんどん続けば、クラブの雰囲気が悪くなる。これでマスメディアが引いていけば、こちらは消極的にならざるを得ず、決定を下すのは難しい」

さらにイ・チョンスが復帰すると報じられていた仁川ユナイテッドの関係者もこう答えているという。

「最も基本的な前提条件が、全南ドラゴンズがイ・チョンスの任意引退を取り下げること。それが解決されていない状態なので、実際に進行したことはない」

Kリーグの選手登録期限は28日まで。それまでに任意引退選手の公示が撤回されなければ、最低夏まではイ・チョンスが求めるKリーグ復帰は実現しないということを意味する。

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