一位はセネガルの大砲

「シーズン途中での移籍」というリスクがありながらも、今季の冬も例年のように多くのスタープレーヤーが新天地へ飛び立ったが、イギリスの人気Webサイト『caughtoffside』が掲載した「Top 20 Best Signings Of the January 2013 Transfer Window」を元に、特筆すべき移籍例をランキング形式で見ていこう。

順位名前移籍元移籍先移籍金
1 デンバ・バ ニューカッスル チェルシー 750万ポンド
2 ウィルフリード・ザハ クリスタル・パレス マンチェスター・U 1500万ポンド
3 ダニエル・スターリッジ チェルシー リヴァプール 1200万ポンド
4 ルイス・ホルトビ シャルケ トッテナム 1250万ポンド
5 ナチョ・モンレアル マラガ アーセナル 830万ポンド
6 フィリペ・コウチーニョ インテル リヴァプール 850万ポンド
7 クリス・サンバ アンジ QPR 1250万ポンド
8 ジャック・バットランド バーミンガム ストーク 400万ポンド
9 ダニー・グレアム スウォンジー サンダーランド 550万ポンド
10 マテュー・ドゥビュシ リール ニューカッスル 非公開
11 ムサ・シソコ トゥールーズ ニューカッスル 250万ポンド
12 ウルビ・エマヌエルソン ミラン フラム ローン
13 ルチアーノ・ベッキオ リーズ ノリッジ トレード
14 ジョン・ストーンズ バーンズリー エヴァートン 300万ポンド
15 マプ・ヤンガ=エンビワ モンペリエ ニューカッスル 700万ポンド
16 ジョー・コール リヴァプール ウェストハム なし
17 ロイク・レミ マルセイユ QPR 800万ポンド
18 アンヘロ・エンリケス マンチェスター・U ウィガン ローン
19 ヴェガール・フォレン モルデ サウサンプトン 350万ポンド
20 ブレク・シェイ ダラス ストーク 250万ポンド

イングランドのWebサイトがまとめたランキングということで、どの移籍例も全てがプレミアリーグ関連であるのが少し残念だが、その点を抜きにすればなかなか面白いベスト20ではないだろうか。

まだ移籍市場が閉幕してから日が経っていないこともあり、この順位決めは、「結果」よりも「インパクト」を重視したような印象が強いが、デンバ・バ、ダニエル・スターリッジ、ムサ・シソコのように既に活躍しているプレーヤーも存在しており、彼らが上位であることは頷ける。

ただ、個人的に気になるのは、7位に入ったクリス・サンバ。これは悪い意味で気になる移籍例だ。ブラックバーンでの実績もあり、決して能力が低いわけではないが、「移籍金1250万ポンド」というのはどう考えても予定外の支出。指揮官のハリー・レドナップがセンターバックの補強を求めていたにも関わらず、フロントがヨナス・オルソン、ヴィリアム・ギャラス、マイケル・ドーソン、ジョリオン・レスコットを立て続けに獲り逃したため、最後の最後で大金を注入して獲得した経緯があるようだが、「無駄な投資」に終わってしまう可能性は否定できないだろう。

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