昇格を目指すナント、違法取引での制裁が致命的に?
2月4日、FIFAは「フランス2部・リーグドゥのナントに6ヶ月の選手獲得禁止、ギニア代表FWイスマエル・バングラに4ヶ月の出場停止と450万ユーロの罰金を言い渡した」と発表した。ナントは現在リーグ・ドゥ上位に付けており、もし昇格した場合にはこの処分が致命的な足枷になる可能性がある。
この制裁の原因は、昨年2月に行われたイスマエル・バングラ選手の移籍における取引の内容である。
当時UAE1部のアル・ナスルに所属していたイスマエル・バングラは、開幕戦で4試合の出場停止処分を受けたことがきっかけで外国人枠から漏れ、出場機会がない状態にあった。
そして、チームの承諾を得ないままに代表チームに早期合流し、アフリカネイションズカップに帯同。さらに離れていた間にナントとの契約をまとめ、これまたアル・ナスルの承諾なしに退団を決めていた。
イスマエル・バングラは「3ヶ月間給料を受け取っていなかったので、無断で退団する権利があった」と発表。しかし、アル・ナスル側が提出した映像などの各証拠が認められたことにより、バングラの主張は却下された。
また、アル・ナスルは今季開幕前にカタールのアル・ガラファに移籍したオーストラリア代表MFマーク・ブレシアーノについても問題を抱えており、今後バングラ同様にFIFAに訴える可能性があるという。