Ghana
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2
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0-0
2-0 |
0
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Cape Verde
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ワカソ・ムバラク(PK) ワカソ・ムバラク |
54' 90+5' |
得点者
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優勝候補の一角であるガーナが、世間の予想通りに準決勝に駒を進めた。とはいえ、内容としては挑戦者であるカーボヴェルデの健闘が目立つ試合であった。
前線の構成はGL時とは違い、変則的な位置関係であった。右に張ったエウドンがアフュルのマークに付くと共にサイドを狙って飛び出し、タヴァレスは中央に絞って、パスを引き出すライアン・メンデスとの関係を作る。GLの時よりもカウンターを重視した形となっていた。
守備ではギャンの飛び出しを恐れずにラインを下げず、ボールを回させてサイドに追い込み、クロスボールを誘う。ターゲットマンがいないガーナの攻撃力を削ぎ、自分たちのCBの高さを生かして、守りも機能させた。ポゼッションは明け渡したが、ほとんどシュートは許していない。
しかし、良い戦いを繰り広げていたカーボヴェルデは一瞬の隙から失点する。コーナーキックからの決定的なチャンスを防がれた後のカウンターであった。長いボールを収めたギャンの反転に守備がついて行けず、カルリトスがペナルティエリアでファウルを犯し、PKを与えてしまったのである。
ビハインドとなったあともカーボヴェルデは全く諦める素振りを見せない。前線をGL時と同じく中央寄りの3トップに変更してトライアングルを形成、さらに67分にはジャニニーを投入して2トップに変更し、ボールを保持して攻め込んでいく。特にババンコの精度の高いフリーキックは幾度となく決定的なチャンスを作り出し、多くのシュートを放った。
だが、なかなか決定機を生かすことができない。プラティニやジャニニーの強烈なミドルやロスタイムでのエウドンの直接フリーキックなど入ってもおかしくない場面は、ことごとくダウダの好セーブに防がれた。
そしてロスタイム4分過ぎ、コーナーキックでヴォジーニャが上がったもののシュートで終わることができず、カウンターを許してワカソ・ムバラクに二点目を決められてしまい、万事休す。カーボヴェルデにとっては、勝てる内容であっただけに非常に悔しい結果となった。
(筆:Qoly編集部 K)
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