メキシコの日本人選手といえばパチューカに在籍した福田健二(現愛媛FC)や、小野裕二(横浜F・マリノス)の実兄で現在2部ベラクルスに在籍する小野悠斗が思い出されるが、また一人、日本人が新しい一歩を踏み出した。

16日に行われたメキシコのカップ戦(コパ・メヒコ)、モナルカス・モレリア対ベラクルスの試合で、モレリアに所属するMF佐藤令治が先発出場しトップデビューを果たした。

最初のシーンは佐藤のシュート。惜しい!

現在19歳の佐藤はJFAアカデミー福島の出身で、過去には年代別の日本代表でプレー。そのユース代表の一員としてメキシコ遠征した経験をきっかけに大学進学を捨ててメキシコへ渡り、2011年12月、メキシコ1部・モナルカス・モレリアのU-20チームと契約。U-20では昨シーズンの後期リーグに8試合(1得点)、今シーズンの前期リーグに3試合出場していたが、このたびトップチームが参加するカップ戦で念願のプロデビューを果たした。

佐藤はあくまでU-20所属の選手で背番号も85と大きいが、1部リーグに所属するクラブで公式戦にプレーした最初の日本人となった。元チリ代表FWエクトル・マンシージャや元メキシコ代表カルロス・オチョアといったトップ選手と同じ試合でプレーした経験も今後の彼の財産となることは間違いない。これからの飛躍に期待しよう。

なお、試合は1-1の引き分けで終了。ベラクルスの小野悠斗は出場しなかった。

(筆:Qoly編集部 H)

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