Thailand
|
2
|
0-0
2-0 |
0
|
Malaysia
|
---|
ティーラシル・ダンダ ティーラトン・ブンマタン |
61' 65' |
得点者
|
---|
ファーストレグでは1-1と引き分けで終わったが、セカンドレグではホームのタイがマレーシアを圧倒。確かな戦略で試合を有利に進め、順当に決勝進出を決めた。
タイは前節ダッサコーンを止められた時間が長かったことを踏まえて、今回は流れを変えてきた。
スルーパスのセンスに優れるダッサコーンにはあえてボールを積極的に入れず、逆に彼を囮として利用し、両サイドを重点的に使ったのである。そして守備の目線が変わった隙にダッサコーンが受け、決して長く持たずワンタッチ、ツータッチで決定的なパスを出す。
この戦略はマレーシアの力を劇的に削いだ。両サイドの主導権を握り、それによってノルシャフルル・イドランを孤立させた。自分たちのポカで招いたものを除けば、前半は45分通じて相手にまともな攻撃機会を作らせなかったほどだ。
得点だけがあげられない状態が続いたが、44分にはダッサコーンが競り合ったファドリと小競り合いを起こして挑発に成功。両者に警告が提示され、8分に1枚貰っていたファドリを退場に追い込んだ。
これによって先制は時間の問題という状況を保ち、後半はさらに警告を貰っていたピチッポン・チョイチューを下げてアピプ・スントーンパナヴェイを投入、攻撃力を増加させた。
そして61分、センターバックに下がったアマルのコントロールミスを生かして先制に成功。フォアチェックでボールを奪ったティーラシル・ダンダが、アイディルのカバーをドリブルでかわしてシュートを決めた。
それからわずか数分、ジャカパンの無回転フリーキックをファリザルが弾いたところを、ティーラトン・ブンマタンが詰めて2点目をゲット。一人少ない相手にトドメを刺した格好であった。
マレーシアにとっては非常に苦しい試合だった。戦略面以外にも、前線のパフォーマンスが悪かったのも誤算だった。エースのイドランは得意のドリブルが通用せず、数的不利になった後に数少ない武器となるはずの仕掛けに可能性を感じなかった。
終盤には大きなチャンスが訪れる場面もあったが、イドラン、そして投入されたサフィ・サリが決定力を欠いてゴールを奪うことが出来ず。マレーシアにとっては何もかも上手くいかない90分であったといえよう。
(筆:Qoly編集部 K)