2012年12月1日(土) - シャー・アラム・スタジアム(シャー・アラム)
Singapore
4
1-2
3-1
3
Laos
シャフルル・イシャク
シャフルル・イシャク
ハイルル・アムリ
ファズルル・ナワズ
45+2'
53'
63'
65'
得点者
22'
40'
82'

カムペン・サヤヴッティ
ケオヴィエンペト・リスティデス
カムペン・サヤヴッティ(PK)


2連勝のチームが一つもない状況となった混戦のグループB。勝ち点1で最終節を迎えた木村浩吉監督率いるラオスは、シンガポールを相手に2点を先行し、奇跡の決勝トーナメント進出の可能性も感じさせたが、惜しくも逆転負けを喫した。

立ち上がりのラオスは、引き分けでも決勝トーナメント進出の可能性が高いシンガポールが消極的であったため、非常にいい流れでプレー出来た。

ラオスは前回のレポートでも書いたが、弱点は守備とミスの多さだ。そのため、守勢に回る時間が少なければ少ないほど、良さだけが出てくる。つまり、各人のボール扱いの技術、スピード、そして2列目の流動的なスペースの相互利用だ。わずか8分でキーパーが負傷交代という不運に見舞われたが、勢いは落ちなかった。

22分にはソパがバイタルエリアに絞ってボールを受け、右サイドにスルーパス。裏に飛び出したスカポンが折り返し、中央に詰めていたカムペンがシュート。先制点を奪った。さらに40分にはカウンターから2点目。ケトサダがオーバーラップから素晴らしいスルーパスを送り、ケオヴィエンペトが斜めに走り込んで裏に飛び出し、ドリブルでベネットを外してシュートを決めた。

ところが、この後ラオスには厳しい展開となる。前半に5分と提示された長いロスタイムの中、セットプレーの流れから不用意にラインを上げてしまい、シャフルルに1点を返されてしまう。

さらに後半はシンガポールがジュリッチにロングボールを放り込んできたことから、高さに対応できないラオスは徐々に劣勢に。53分にはジュリッチの落としからシャフルルに2点目を決められ同点に追いつかれてしまう。

63分にはハイルルに直接フリーキックを決められ逆転を許し、その2分後にはシャイフルの左サイドからのファークロスに対して守備が対応できず、大外でフリーになっていたファズルルにヘディングを決められてしまった。

82分に幸運なPKを獲得して1点を返すも、反撃はここまで。木村浩吉監督の挑戦は、時に健闘を見せつつもグループリーグ最下位という結果に終わってしまった。

他会場では前回大会の決勝の再現となる試合が行われ、地元マレーシアがインドネシアを2-1と破った。これによって前回準優勝のインドネシアがGL敗退、マレーシアは初戦の大敗から立ち直り、シンガポールと共に決勝トーナメント進出を決めた。

(筆:Qoly編集部 K)

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