ビッグクラブがこぞって狙う逸材ばかり

次なる欧州での成功者は誰か?ひっきりなしに才能豊かなタレントが生まれるサッカー大国ブラジルからの“輸出品”には多くのサッカーファンが注目しているが、「近い将来の欧州上陸は間違いなし」と目される銘柄がお馴染み『bleacher report』にまとめられていたのでご紹介しよう。

あのビッグネームから知る人ぞ知る逸材まで出揃った興味深いリストは以下の通りだ。

ネイマール(20):サントス

現在、最も多くのサッカーフリークから欧州行きを望まれているのは間違いなく彼だろう。20歳という若さながらセレソンにおいてもエース格を担い、その能力は既に欧州の実力者たちを翻弄できるレベルだ。バルセロナ、レアル・マドリー、マンチェスター・シティ、チェルシーら名立たる列強が関心を持ち続けていると言われるが、その行先は果たして・・・。

ルーカス・モウラ(20):サンパウロ

今冬からのPSG移籍が決定しており、今回のテーマには少し不適格に思えるが、「欧州での活躍が期待されるタレント」としては文句なしのランクインだろう。ずば抜けたアタッキングセンスを有し、「トップスピード時にはファールでしから止められない」とも評されるドリブル突破はとりわけ見物。ズラタン・イブラヒモヴィッチら個性的な面々との融合にも注目だ。

ガンソ(23):サンパウロ

度重なる怪我の影響もあり、かつてのような輝きは失せ、現状を打破するべくサンパウロへ新天地を見出したが、依然としてその才能を高く評価するクラブは少なくない。ややプレースピードが遅く、いつぞやの司令塔像を思い起こさせるようなタイプだが、パスセンスやキープ力は非凡。9月には「トッテナムが獲得を狙うのではないか」との報道も。

カゼミロ(20):サンパウロ

10代の頃から注目され、「ドゥンガ2世」の異名を授かる大型ボランチ。ボールだけではなく人に対しても強さを発揮し、奪ってからは的確にボールを繋げるだけではなく、パワフルなドリブルで40m以上攻め上がることも。昨年冬にはアーセナルが本格的に獲得に乗り出したようだが、「移籍金1000万ポンドを捻出できずに諦めた」と言われている。

ウェリントン・ネン(20):フルミネンセ

2011年のブラジル全国選手権新人王。160cm台と体格は小柄だが、馬力とスピードを持ち合わせたドリブルからのシュートは強烈。戦術的な面や守備意識のところで課題は残すが、アタッカーとしての能力には不安はなく、テクニシャンの補強を目論むアーセナルやトッテナムへの移籍が噂されている。

デデ(24):ヴァスコ・ダ・ガマ

圧倒的な制空権と積極果敢な攻撃参加を武器とし、付いた異名は“巨大な丘”。ミスの多さは気になるが、強さ、速さ、巧さの三拍子を兼ね備えるだけではなく、オーバーラップのセンスや卓越したフィード能力も持っていることから、かのフランツ・ベッケンバウアーとも比較され、「Dedeckenbauer」と称するファンが存在するほど。

ハファエウ・カブラウ(22):サントス

サントスの下部組織出身で、2010年6月2日に行われたクルゼイロ戦でトップチームデビュー。デビュー当初は「控え」という立場であったが、正GKのフェリペからポジションを奪うと瞬く間にスターダムへ。2011年のリベルタドーレスでは数々のビッグセーブを見せ、南米王者となったチームの大原動力となった。「今冬の移籍に向けてミランと話し合い中」との噂。

ワラシ(18):フルミネンセ

“チェルシー入りがほぼ確定”と言われる、新時代のラテラウ。フルミネンセの下部組織時代から注目を集め、当世代を代表する右サイドバックに成長すると、U-17、U-20ブラジル代表で活躍。スピード、スタミナ、攻撃参加に才能があるだけではなく、メンタル面も安定しており、欧州で成功する可能性は十分にある。

レアンドロ・ダミアオン(23):インテルナシオナウ

“Demigol”の名前で知られるブラジルに久々に登場した本物のセンターフォワード。ユースチームに所属するまで、スラム街のストリートサッカーで育った経歴を持ち、強力なフィジカルと圧倒的な高さから叩き付けるヘディングに加え、スピード、テクニックなどあらゆる能力を満遍なく備えた万能型。移籍する場合は、プレミアのクラブが濃厚か。

パウリーニョ(24):コリンチャンス

「攻めてよし、守ってよし」の近代的なセントラルミッドフィルダー。基本的には運動量をベースに戦うタイプだが、技術面も及第点以上で、好機で見せるシュート技術もハイレベル。10代の頃に経験した東欧での生活は失敗に終わったが、同じ轍を二度と踏むことはないだろう。チェルシーの新監督ラファ・ベニテスが最優先獲得候補にリストアップしていると言われる。

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