Viet Nam
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1
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1-0
0-1 |
1
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Myanmar
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レ・タン・タイ |
35' |
得点者
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54' |
キ・リン(PK) |
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2012年度スズキカップの開幕戦は1-1の引き分けで終わった。自力に勝るベトナムがボールを支配する流れとなったが、ミャンマーもカウンターを狙い互角に戦った。
試合序盤にペースを握ったのは、予選から勝ち上がってきたミャンマー。2トップが下がってブロックを形成しボランチを抑え、自陣に入ってきたら激しいプレスをかけてボールを奪い、ヤン・アウン・キャウやキ・リンの突破やヤン・パインのポストで反撃。大雨でピッチの状態が悪く、ベトナムのミスが多かったことから、決定的なチャンスを2度生み出すことに成功した。
しかし25分ほどが過ぎると、徐々にミャンマーの勢いが低下。運動量が落ち、プレッシャーが緩くなっていく。ベトナムはこれを利用して、プレスが抜ける両サイドバックを使いながらパスを回してポゼッション率を高め、ボールとは逆サイドに開いたウイングに送る斜めのフィードをオプションに使いながら押し込んでいった。
そして35分に右サイドでセットプレーを獲得し、これが先制点に繋がる。パム・タィン・ルオンが蹴ったボールをニアでレ・タンタイがヘッド。コースが変わったボールはそのままゴールに吸い込まれた。
だが、ミャンマーもこれで負けてはいなかった。苦しい状況の中、後半開始から間もない時間で同点に追いつく。キン・マウン・ルウィンが裏にロングボールを蹴ると、キ・リンがいち早く反応して飛び出し、グエン・ミン・ドゥクに倒されてPKを獲得。試合を振り出しに戻す。
ミャンマーにとってはこの1点は非常に大きかった。というのは、ベトナムが同点に追いつかれてから明らかに焦りを見せていたからだ。無理な縦パスやフィードに逃げる場面が増加し、試合開始から間もない時間帯以上にパスミスを連発。相手を引かせる前に中盤で成功率の低いプレーをしてボールを失う。
このため、むしろ88分あたりまではボールを圧倒的に保持したベトナムよりもミャンマーの方が圧倒的にチャンスが多い流れとなった。最後はさすがに相当パワープレーで押し込まれたものの、失点することなく同点のまま試合を終えた。
相手を考えればミャンマーは引き分けでも良い成績だったと言えるが、キ・リンがもっと周りを見てプレーしていれば、追加点は取れたはず。勝利出来る可能性も高かったのではないかと考えると、やや勝ち点1では寂しいともいえる。
(筆:Qoly編集部 K)