リヨン、ボルドーがパリ・サンジェルマンを抜き去る
11月18日、フランス・リーグアン第13節の3試合が開催された。
ホームでスタッド・ランスと戦ったリヨンは3-0と快勝し、昨日レンヌに敗北したパリ・サンジェルマンを抜いて首位に浮上した。
スタッド・ランスは4-1-4-1のフォーメーションを採用し、アンカーを務めるクリホヴィアクがヨアン・グルキュフにマンマークで付くことをベースに、全員が引いて守っていた。リヨンはボールを支配することは出来たが、なかなか相手を崩せず苦しむ。
しかし前半終了間際、レヴェイェールがゴールライン際をドリブル突破、タキャルフレッドとマンディを抜いて混乱を誘い折り返すと、アントニ・ウェベールのクリアミスがオウンゴールに。
リードして迎えた後半も優勢に進め、相手のミスを生かして追加点を奪取。73分にマルブランクのクロスがブロックされ、幸運にもクロスバーに当たってゴミスの足元に。難なくこれを決めて2点目。さらに終了間際には、プロ初出場のムア・エンジが基点となって攻撃を成功させ、マルブランクのスルーパスから裏に抜けたリサンドロ・ロペスがトドメを刺した。
また、上位クラブ同士の直接対決を制したボルドーが2位に浮上。ホームでのマルセイユとの大一番を1-0でものにした。
序盤からマルセイユにボールを持たせつつ、激しいプレスで奪ってカウンター、セカンドボールを拾って波状攻撃という流れを掴んでいたボルドー。ピンチはありながらも常に相手に脅威を与えた。
そして53分にトレムリナスのクロスを飛び込んだグフランが合わせ、先制点をゲット。この1点を最後まで守り切り、勝ち点3を獲得。先に行われていた試合でリヨンが勝利していたため首位浮上はならなかったが、パリ・サンジェルマンを抜いて2位に付けた。
マルセイユはジニャックの負傷やここのところの不調を受けて、かなり珍しいメンバーだった。アンドレ・アユーをワントップに、左ウイングにジェレミ・モレル、左サイドバックにはルーカス・メンデスを置いた。
モレル、メンデスにヴァルブエナが絡む左サイドは意外にも関係がよかったが、中央で合わせる選手が不在で真の意味での攻撃力に繋がらなかった。40分にエンリケとマリアーノのミスから得た大チャンスも、アユーのシュートがカラッソに防がれてしまう。
また73分にはヴァルブエナが負傷で退かざるを得なくなり、攻撃力を失う。さらにロスタイムにはカウンターで抜け出したオブラニアクを倒したルーカス・メンデスが退場し、次節はこの布陣が使えない。と、マルセイユにとっては悪い事が積み重なった形での敗北であった。
降格圏ギリギリに位置していたニースは、ホームでトゥールーズに1-0と勝利。一気に順位を11位まで上げた。一進一退の攻防の中、60分にセットプレーから先制。右サイドからのヴァランタン・イセリックのフリーキックが、ファーで絡んで倒れたネマニャ・ペイチノヴィッチに当たり、こぼれたところをダリオ・ツビタニッチが押し込んだ。
今季クロード・ピュエルを新監督に迎えたニースは、試合内容はかなり良いものを見せているが、結果に繋がっていなかった。これが浮上の切っ掛けとなるだろうか?
(筆:Qoly編集部 K)