スコットランド1部のハイバーニアンはスタジアムアナウンサー、ウィリー・ドカティー氏を『契約違反』により解雇したとイギリスメディアが報じている。

先週日曜、ハイバーニアンがホーム「イースター・ロード」でダンディー・ユナイテッドを2-1で下した試合のハーフタイム中にドカティー氏がとったある行動をクラブ幹部が問題視したという。

ハーフタイムも終わりに近づいた頃、ドカティー氏はビートルズの「Taxman」をスタジアムに流した。この曲はその名の通り、税金とその取り立てを行う徴税人について(皮肉をこめて)歌ったものである。

現在ハイバーニアンの最大のライバルであるハーツは財政難による税金未払いによりクラブ解散の危機に瀕しており、ドカティー氏の行為はそれを揶揄したと解釈されたのだ。ハーツは今月末まで税金45万ポンド(約5700万円)を収めるよう通告されており、クラブはサポーターに“緊急支援”を要請。また、それとは別に175万ポンド(約2億2千万円)の徴税令書も突き付けられている。

ハイバーニアンのスポークスマンは「スタジアムアナウンサーの契約は契約違反により打ち切りとなった」と発表したが、 これに対しヒブスサポーターはこの決定を撤回させるべくTwitter上などで活動を開始している。この活動はヒブスファンだけでなく、他のクラブのサポーターも支持している模様。 (詳しくはハッシュタグ、#justiceforwilliedocherty

今回の解雇劇についてドカティー氏の友人は『Daily Record』に対し、このように話したという。

「ウィリーは打ちのめされています。彼は(ハイバーニアンの本拠地があるエディンバラの)リース(地区)で育ち、生涯に渡るクラブのファンなんです。そんな彼にとってまさに理想の仕事でした。彼はあれは単なるジョークだったと思っています。ハーツファンの多くがヒブスが彼をクビにすることまで願ってるとは私は思いません 」

(筆:Qoly編集部 I)

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