2012年11月5日(月) - エミレーツ・スタジアム(ラス・アル・ハイマー)
Iran
1
0-0
1-1
1
U.A.E.
バフシュ
69'
得点者
83'
ユーシフ・サイード

イラン、UAEの試合は引き分けで終了。これによってグループAは混戦となり、クウェートの頑張り次第で日本には一位突破の可能性も残った。

開幕戦で日本に対して巧みな戦略を見せたイランは、今回もUAEをかなり研究した戦い方だった。

前回センターハーフを務めたアズムンをFWに配置し4-4-2にシフト。徹底してキープできるバルザイ、高さがあるアズムンの2トップに長いボールを送り、UAEの仕掛けてくる激しいプレスをけん制。相手の中盤を無駄に走らせることで圧力を逃がし、押し込まれ続けることを防いだ。

流れの中から決定的な形が沢山作れたわけではなかったが、守備の点では機能し、数多くのセットプレーを奪取。アブドゥラハザデーの正確なキックからチャンスを生み出した。

前半終盤からUAEのシステムチェンジで若干ペースを落としたものの、相手が息切れし始めた69分にチャンスをものにした。ファラマルジのロングスローから、ニアでシュシミ、中央でアズムンとヘディング、ファーに流れたところをバフシュがシュート。イランが先制点を奪取した。

これは地元UAEにとっては非常に厳しい展開であった。

クウェート戦と同じく前線から激しいプレッシングを仕掛けたが、序盤はロングボールでそれをかわされた。前半の終了直前に4-2-3-1に変更しつつ、FWのジュマに変えてボランチにラリム・ラフシドを投入、イランのFWを挟み込むことで多少なりとも修正に成功したが、65分を過ぎて運動量の減少が顕著に。その途端に失点を受けるという悪い流れであった。

しかし83分、人数が掛からなくなった攻撃陣がようやく結果を出す。右サイドに移ったサイフ・ラシドがドリブルで強引にキープし、クロスを投入。ペナルティエリアに詰めていたのは彼一人だったが、ユーシフ・サイードが高いジャンプで競り勝ち、ヘディング。これがゴールに決まり、UAEが意地を見せて同点に追いついた。

(筆:Qoly編集部 K)

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