Iraq
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2
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1-1
1-0 |
1
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China
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カラル カラル |
43' 62' |
得点者
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38' |
ウ・シンハン |
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イラクが逆転で中国を破り、今大会初勝利を上げた。中国は初戦のタイに続いて2連敗となり、グループリーグ敗退が決定した。
試合の内容については、お互いに大きな差はなかった。
中国は前線と後方を分断させたサッカー。大半は前4人だけがスピードを落とさぬままフィニッシュに持ち込む攻めで、守備は人数をとにかく残しておくことを重視していた。
しかし攻撃では選手同士の距離が長く、北朝鮮ほどのフィジカルもないため、チャンスは多くなかった。全体が間延びするため最終ラインは低くなり、中盤の支援を得られないまま相手FWに立ち向かう場面が多く、守備も安定感はなかった。
ただ、イラクもその中国の甘さを突けるほどの決め手はなかった。スペースは上手く使い、2列目にボールは入っていたが、2トップがなかなかシュートに持ち込めず、爆発力不足であった。
試合内容はお互いに決定機にまで至らない段階のチャンスを作り合うような展開になった。
その中で、中国がセットプレーを生かして先制する。右からのコーナーキックで一度クリアされたところをグオ・ハオがミドルシュート。ミートはしなかったが運良くゴール前にいたウ・シンハンの元に飛び、コースが変わってゴールに吸い込まれた。
しかし、前述のように守備に問題を抱えていた中国は、イラクの反撃に対して持ちこたえることが出来なかった。
逆に言えば、イラクにとっては、相手の弱みを上手く利用したと言える。43分には単純なロングボールをカラルに当て、中国の中盤の戻りがなかったためにフリーだったムサリがスルーパス。動き直したカラルが裏を取り、シュートを決めて同点。
63分にはヘ・グァンの縦パスをボランチがキープできなかったミスを突き、奪ったムサリが前線に送ってカラルが裏に飛び出し。ミスを見逃さず試合をひっくり返した。
(筆:Qoly編集部 K)