「独島セレモニー」の事後処理に苦しむ韓国
10月24日、スポーツソウルは「韓国サッカー協会は、FIFAが『独島セレモニー』についての追加資料を要求してきたことに困惑している」と報じた。
7月に行われたロンドン五輪男子サッカー競技三位決定戦の終了後に、韓国代表MFキム・ジョンウが「独島は韓国の領土」と書かれたプラカードを掲げた。この事件はFIFAの懲戒規定やIOCの五輪憲章に抵触する可能性があり、現在調査が進められている。
当初は10月5日に開かれるFIFA本部での懲戒委員会で話し合われる予定であったが、FIFAはさらに詳しい調査が必要だという結論に達し、処分の決定を延期。同時に韓国サッカー協会に対して「追加の資料があれば27日までに送付するように」という通告が送られていた。
サッカー協会はその通告について公開を拒否していたが、スポーツソウル紙がその内容を入手。それによれば、FIFAから送付された文章はこのようなものだったという。
「FIFA懲戒委員会が10月5日に開いた会議において、さらに調査が必要だという結論に達した。追加調査と関連し、韓国サッカー協会の立場を表明する期間を延長する。
この事件と関連し、韓国サッカー協会と選手は次の規定(FIFA懲戒規定第57条、2012年ロンドン五輪サッカー競技規定第18条第4項)に抵触することを認識する必要がある。追加された情報如何によっては、これ以外の違反に当たる可能性も存在する」
スポーツソウル紙は「FIFAは資料に不備があると判断しているようだ」と結論づけている。記事によれば、サッカー協会の関係者は、この要求に対して『どのデータを出せば良いかが分からない』と明かしたという。
「FIFAはパク・ジョンウの件について追加する資料があれば提出するようにという公文書を送ってきた。しかし最初に提出したもの以外に新しいものはほとんどない。
どのデータを出せばいいのか、今考えている最中だ。パク・ジョンウ選手が直接自分の苦しい心境を訴える手紙を書いて提出するという案もある。前例のない事件だけに、FIFAは慎重に判断しようとしているのだろう」
(筆:Qoly編集部 K)