1989年4月15日に起こった「ヒルズボロの悲劇」。シェフィールドのヒルズボロ・スタジアムで行われたFAカップ準決勝、リヴァプール対ノッティンガム・フォレストの試合で、ゴール裏の立見席に収容能力を上回るサポーターが押し寄せ、96人もの犠牲者が出た悲劇は、“イギリスのスポーツ史上最悪の惨事”と言われている。

その「ヒルズボロの悲劇」に関して、3年前に設立された独立事故検証委員会が12日、これまで隠されていた事故の新事実を公表した。それによると亡くなった96人のうち、41人は適切な措置をしていれば助かった可能性があり、また警察が自らの不手際を隠蔽して、すべてをリヴァプール・サポーターの過失にしようとしていたことが明らかになったのだ。

12日の報告会では、イギリスのキャメロン首相が公式に謝罪。これに伴って犠牲者への追悼ムードが改めて高まり、リヴァプールの隣人、エヴァートンも17日のニューカッスルとのホームゲームでセレモニーを行った。

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青と赤のユニフォームを着た二人(上写真・左端)。背中には“9”と“6”の文字が。

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BBCの「Match of the Day 2」も16日の放送でスタッフロールに代わり犠牲者の名前を流した。

96人目の「Jon-Paul Gilhooley Age 10」が、スティーヴン・ジェラードの従兄弟。

(筆:Qoly編集部 O)

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