イングランド下部フットボール カンファレンス・サウスに所属するトルーロー・シティで起きたなんとも珍しい出来事を『falmouthpacket』が報じた。
トルーローは今月8日、アウェーでのマイダンヘッド・ユナイテッド戦で8-0の大敗を喫したが、その試合後GKティム・サンダーコンブは自軍サポーターのもとへ着ていたユニフォームを投げ入れた。
ところがその後、トルーローの監督リー・ホッジズはそのユニフォームを次節ブロムリー戦までに返却してくれるよう訴えた。トルーローは非常に厳しい財政事情にあり、70万ポンド(約9千万円)の負債を抱え、管理下に置かれている。また、その影響でリーグから勝ち点10ポイントを剥奪されている。
「残念なことにマイダンヘッド戦後、彼はユニフォームをファンにあげてしまった。クラブが現在置かれている苦境のため、私たちは新たにユニフォームを買う余裕すらない」
「なので、もしできることならどうか出来るだけ早くユニフォームを返却してもらいたい。この土曜日(15日)にホームで行われるブロムリー戦に間に合わせるために」
「クラブの秘書トレイシーに連絡してほしい。(以下電話番号)」
それから2日後、サンダーコンブのユニフォームを受け取っていたトルーローサポーターのブライアン・トンプソンさんはこの訴えを知ることになったそう。トンプソンさんはためらうことなく返却を決め、ブロムリー戦のキックオフ前には無事ユニフォームが届いた。ただ、試合には0-1で惜しくも敗れ、トルーローはこれで3連敗となってしまった。
また、厳しい財政事情のためか、前述のGKサンダーコンブを含めて5,6人が近くチームを去る可能性があるとも伝えられている。
(筆:Qoly編集部 I)