-なでしこジャパン決勝の当日朝4時、編集部から一人の男がロンドンへ飛んだ。こんな大舞台二度とないかも知れない。チケットなし、ホテルなし。電撃訪英から1週間後、無事に帰国した男が伝えるロンドン五輪の真実とは!?

ロンドン五輪開幕当初、チケットは売り切れに関わらず空席が目立つという問題がとりあげられた。大会運営側は軍隊を動員するなどで空席を埋めると対策を発表していたが、実際はすべての競技、会場にまでは行われていない印象を受けた。事実、3位決定戦の会場となったカーディフでは我々の隣のブロックは空席だらけ。現地で知り合ったイギリス人のマリオも「スポンサーにチケットが渡るのにやつらはさっぱり見に来やしねぇ」と批判を述べていた。

ちなみに、筆者がロンドン入りを決めたのは女子サッカー決勝の当日朝4時(日本時間)である。では、どうやってチケットを入手したのか? その具体的な方法をいくつか記したいと思う。この手法は2014W杯、EURO2016といった今後の国際大会でも役に立つはずだ。


■ 自分が見たい試合のユニフォームを着用して街を歩く

ロンドンでは外国人、現地人を問わず五輪の観客同士で会話する姿があちこちで見られた。そのためか、一見何てことのないこの手法は有効であった。 特にトーナメント形式の競技では、多くのサポーターが先に勝つ(負ける)ことを前提にチケットを買う。例えば男子サッカー・メキシコvs日本戦の後はメキシコサポーターにとって3位決定戦のチケットは無用の長物であり日本人に対して“売りに出す”ものも少なくなかった。


■ インターネットのサイトを活用する

今大会では公式サイトではRe-Saleという制度が活用された。いらなくなったチケットを売りに出せるもので、売り切れたチケットも必死にブラウザをリロードしていれば売りに出されるかもしれないというものだ。このほかにもTwitter、Facebook、オークションなどが活用された様だ。筆者もいくつかメッセージを送ってみたが、やはりWifi環境はおろか携帯電話の電波がないことも多く活用は難しかった。


■ 大学の掲示板を活用する

これは留学している人限定だが、大学の掲示板に「チケット売ります・買います」コーナーがありそこでかなりのチケットを見ることができたそうだ。


■ スタジアムでプラカードを掲げる

スタジアム周辺では「I NEED TICKET」とプラカードを掲げる者も少なくなかった。筆者はしばらく観察していたのだが、実際に寄ってくるのは日本でいう“ダフ屋”ばかりで 1枚あたり200-400ポンド(日本円で2万5千円から5万円程度)と高く、若くて可愛い女の子には比較的安め、むさいオジさんには極めてつらい対応がとられている様に見えた。 若くて可愛い女の子は得をするのは地球規模での常識な様だ。


■ スタジアムに当日券を買いに行く

一番の正攻法にして、一番確実な方法といえるかもしれない。ロンドンへ留学している方によると五輪でのプラチナチケットは開会式、閉会式、体操、陸上といった競技の様で球技は比較的チケットが取り易かったらしい。比較的会場が大きく、ロンドン以外での開催も多かったサッカーは当日の朝にスタジアムのチケットセンターへ並ぶことが有益であった。実際、筆者自身も観戦した2試合のチケットはこの方法で取得することができた。

ちなみに、イギリスはロンドン五輪での経済効果が思ったほどではない様だ。この一因としてイギリス人は平均6週のバケーションを夏に取ることがあげられる。イギリスにある弊社取引先もバケーションのためフランス滞在中とあって、当地で会議を行うことはできなかった。とはいえ、五輪とバケーション期間のバッティングは筆者が試合をいくつも見ることができた要因のひとつにもなった様だ。