2012年8月15日(水) - 札幌ドーム(札幌)
Japan
1
1-0
0-1
1
Venezuela
遠藤
15'
得点者
62'
ミク

9月に控えているワールドカップ予選を前に、ベネズエラとの準備試合を行った日本代表。この時期であるため結果も内容もそれほど完成されている必要はないが、消化不良な一戦となった。

前半の攻撃に関してはそれほど悪いものではなかった。F. フローレスのマンマークを受けた本田が、それをあまり苦にせずボールを納め、攻撃を繋げることが出来たからだ。15分には先制点を奪取することに成功。長谷部の縦パスを受けた本田が右サイドに展開、駒野が上がって対面する相手を股抜きでかわして折り返し。中央に詰めた遠藤がゴールに決めた。

しかしその良い時間帯でも、今野を欠いた守備は不安定さを除かせた。ベネズエラは左からセイハス、シチェロからのサイドチェンジを、右ではショートパスでの連携をと狙ってきていたが、後者のプレーに崩される場面は多かった。

また最終ラインがプレスを受けた際に混乱してしまう癖も見られ、安心して見ていられるような状況ではなかった。

後半はさらに日本のペースは乱れた。本田へのマンマークをベースとしながら、「受けて返す」を基本としてきた前半と比べ、「ボールを奪って仕掛ける」という方針に変更し積極性を高めたベネズエラに、再開直後はピンチが連続。

そして62分には香川が後ろ向きにドリブルしたところでプレスを受けてボールを失ったところから、同点に追いつかれてしまう。右サイドの裏に交代で入ったばかりのマルティネスが飛び出し、折り返しをニアでミクがトラップ。ファーストタッチがずれたところをミクは自分でいち早く反応し、右足のアウトサイドでゴールに押し込んだ。

日本はこの後岡崎、前田を下げて藤本、中村を投入して本田のワントップを試すという選択に打って出たが、これは決して成功したとは言いがたかった。崩しに関してはそこそこの力を見せたが、引いて中央を分厚く守っている相手に対して、外からのボールは入るが、ターゲットマンがいないので人数がペナルティエリアに入っていながら怖さがあまりないという状況。暑さによる運動量の減少も顕著で、終盤はシステムも間延びした。

さらに加えていくつかの決定的なチャンスもものに出来なかった。75分には駒野のクロスをファーでフリーになった香川が合わせるという場面が訪れたが、キーパーもニアに出ていてガラ空きだったゴールに決められず、クロスバーに当ててしまった。

そして最後まで攻めきれないまま1-1で試合は終了。勝利でもなく、内容もそれほど欲はなく、本田のワントップ以外のオプションもあまり試せずという90分であった。

(筆:Qoly編集部 K)

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