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ノルウェー西部の街ベルゲンに住むチェルシーサポーター、シシリア・アンデシェンさんのもとにチェルシーから贈り物が届けられた。21歳のシシリアさんは現在、癌と闘病中の身である。
ノルウェーの『TV 2』によれば、このサプライズについてシシリアさんは「初めは何がなんだか分かりませんでした」と語る。
「ジョン・テリーが本当に私に手紙をくれたんです! そのことを考えるたびに鳥肌が立ちます。チェルシーからは多くのものを貰いました。選手のサイン入りカードや写真など。彼らが私のことを考えてくれるなんて驚きです」
と語るシシリアさんはベルゲンにあるチェルシーのサポータークラブでジョン・テリー、フランク・ランパード、フロラン・マルダのサインが入った写真と全選手のサイン入りのチームフォト、そして、回復を願うメッセージが書かれたカードを受け取ったという。
「私はとても感動しました! 私の愛するクラブがつくってくれたなんて信じられません。贈り物を開けたとき、思わず涙が出ました」
リンパ種と診断されたシシリアさんは苦しい時期もあったようだが、現在の経過は悪くないそう。
「21歳で癌を患うのは辛いことです。でも、彼らが私のことを考え、気遣ってくれるのはとても大きなことです」
「ジョン・テリーからの手紙は額に入れて、ベッドサイドのテーブルに置いています。彼は私が初めてユニフォームを買った選手で、彼はレジェンドです。メディアが何と言おうとも。チェルシーのアカデミー育ちだし、その強いリーダーシップは素晴らしい」
「(ピッチ内外で)彼がちょっとしたミスを犯したのは明白です。私たちは単なる人間ですけど、彼が言ったこと(アントン・ファーディナンドへの差別的発言問題?)は擁護しません。でも、もう前を向いて先のことを考えるべきです」
今回のサプライズはベルゲンにあるチェルシーのサポータークラブのリーダー、スティアン・エーデゴードさんらが企画協力して実現したようだ。エーデゴードさん、曰く
「厳しい時には互いに手を取り合うべきだと思ったんです。イングランドにあるチェルシーのサポータークラブに何度かメールを送りました。その後、(クラブと接触できる?)人物の電話番号を得ることができたんです。彼が約束してくれてから、急転換を見せました」
「4月に腫瘍が見つかったシシリアはいま化学療法を受けています。どれほどかかるのか一概には言えませんが、ハウケラン大学病院のドクターによると彼女はよくなっているそうです」
とのこと。
取材中やや疲れた様子も伺えたというシシリアさんだが、冗談交じり?の言葉でインタビューを締めくくった。
「5月にチェルシーがチャンピオンズリーグで優勝した時、心臓がおなしくならなくてよかったって言ったのを覚えています。もしチェルシーが優勝できなかったら、たぶんそうなってたでしょうから」
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なお、テリーがチームを代表してシシリアさんに送った手紙の文面は以下の通り。
「親愛なるシシリアへ」
「君の調子があまりよくないと聞いて、早い回復を祈るために連絡したんだ」
「僕を含めた選手たちが君の話を聞いてその勇敢さに感銘を受けたことを僕は知ってる。そして、苦境に立たされている君や君の家族について僕たちは想いを巡らせていることを伝えたかったんだ」
「チェルシーの全選手、全関係者を代表して、君の幸運を祈っているよ」
(筆:Qoly編集部 I)