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2012年8月4日(土) - オールド・トラッフォード(マンチェスター)
Japan
3
1-0
2-0
0
Egypt
永井
吉田
大津
14'
78'
83'
得点者

GLを負けなしで勝ち進み、決勝トーナメント1回戦でエジプトとの対戦に臨んだ日本代表。トゥーロンで敗北した経験を持つ相手に対して、守備力で圧倒しペースを握り、3-0という大差で勝利を収めることに成功した。

エジプトは2トップ+トップ下という形ではなく、右に偏重した形の3トップを組んだ。モハメド・サラーの突破力と得点力を生かすためにサイドに配置し、左で作って右に渡す。同時に3ボランチで中央の守備を固める。

しかし序盤から日本が優勢な流れを作り出した。要因となったのは高い位置からの守備がまた機能したことで、先制点もその形から生まれた。

14分、清武がラマダンから素早い切り替えでボールを奪い、そのまま裏に走る永井にアーリークロスを通した。ファーストタッチでキーパーとサミルをかわした永井は無人のゴールに流し込み、リードを奪った。

だがこのプレーの後にヘガジと接触したことで永井が太ももを故障し、プレー続行が不可能となると、徐々に押し込まれる場面が増加した。左サイドに投入された斉藤があまり試合に綺麗に入れず、カウンターで前に収める力が減少し、モハメド・サラーにも攻撃を許した。

だが斉藤はそれを帳消しにする大仕事を前半終了間際にやってのけた。再び清武のボール奪取が基点となり、東が右サイドに飛び出して折り返し。それに反応した斉藤が前に走り込み、サミルのファウルを誘って退場者を出させたのである。これで日本は大きく助けられた。

後半は一人多いこともあって、攻められる場面があっても前半よりも余裕のある展開となった。危険なボールロストがほとんどなかったのも、その要因だと言える。

また、怖さを見せていたモハメド・サラーをエジプトが早めに下げたことも救いとなった。この理由を推測すれば、ハニ・ラムジー監督はサラーにもっとゴールに直結する仕事をして欲しかったのだが、徳永とのマッチアップに集中してサイドばかりで働いており、左利きで良いクロスも入れられない、かといってモタエブとアブトレイカのOAはアンタッチャブル…・と、そこでサイドを本職とするオマール・ガバルに入れ替えたのではないか。ただ、それが日本にとっては楽な展開になった。

日本は78分にアラー・エルディンのファウルからセットプレーを奪い、清武のフリーキックを吉田がダイビングヘッドで決めて2点目。

この後、斉藤の飛び出しに対応したヘガジがGLで負ったハムストリングの怪我を再発させた。混乱に陥ったエジプトの守備を利用して83分に追加点。左サイドでのリスタートから扇原がショートで動かし、清武が裏に送って、再び扇原が受けてクロス。中央で大津がヘディングで合わせてゴール。これで試合は完全に決まった。

非常に素晴らしい試合をし、44年ぶりのベスト4進出を決めた日本。しかし欠かせない戦力である永井が前半で足を痛め、後半に東が足首を捻って交代を余儀なくされている。中二日で試合があることを考えれば、なにより彼らの回復が次の勝敗の鍵を握る可能性がある。

(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)

(筆:Qoly編集部 K)

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