アメリカ・MLSのポートランド・ティンバースは5日、コロラド・ラピッズの日本人DF木村光佑をトレードで獲得したことを発表した。ポートランドは現在J2・水戸でプレーする元日本代表FW鈴木隆行がクラブのMLS昇格前にプレーしていたことでも知られる。

兵庫県神戸市出身の木村は現在28歳。高校時代は川崎フロンターレのユースに所属し、怪我によりトップ昇格を断たれて渡米。大学生活を経て2007年にドラフトでコロラド・ラピッズへ加入し、念願のプロ入りを実現するとともにMLSの日本人第一号となった。以降、本職はMFながらチームのために犠牲をいとわない献身的な働きと、100mを10秒台で走ると言われるスピードを武器に主に右サイドバックとして着実に出場機会を増やし、2010年にはレギュラーメンバーとしてチームのMLS制覇に大きく貢献。一部ファンからは日本代表に推す声も根強く存在している。

文字通りコロラドの“顔”になりつつあった木村は今シーズンも4日現在、17試合を消化したコロラドのなかで12試合に先発出場しており、まさに突然の移籍劇であるが、コロラドのテクニカル・ディレクター、ポール・ブラボ氏は

「これは我々が残りのシーズンとさらにその先を戦うために、柔軟性を与える動きなんだ」

「非常に難しい決断だったよ。彼がコロラドへやってきた2007年以来のピッチの内外での素晴らしいサービスを考えるとね。木村は一流の人間だ。彼のポートランドでの成功を願っている」

と話した。

コロラドは木村放出の代わりに幾つかの条件のなかから選択することとなる。

(筆:Qoly編集部 H)

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