スニル・チェトリが初の欧州移籍に成功、しかし…

7月4日、ロイター通信は「スポルティング・リスボンが、インド代表FWスニル・チェトリを獲得した」と報じた。記事によれば契約期間は2年で、まずはBチームに所属することになるという。

スニル・チェトリは1984年生まれの27才。得点感覚に優れたストライカーで、バイチュン・ブティアが去った後にインド代表のエースとなった。2011年南アジア選手権では得点王とMVPをダブル受賞している。現在、A代表58試合出場33ゴールの記録を持つ。

2009年にはクイーンズ・パーク・レンジャースと契約を交わしたが、ワークパーミットが下りなかったため断念。2010年にはアメリカに渡ってメジャーリーグサッカーに挑戦したが、わずか2ヶ月でカンザスシティ・ウィザーズとの契約を解除し帰国している。

チェトリは初の欧州移籍に際してこのようなコメントを述べている。

「スポルティングのような欧州のビッグクラブでプレーできることに非常に満足している。いつもこの瞬間がやってくることを夢見ていたし、実現できると信じていた。スポルティング、そしてエージェントのヨゲシュ・ジョシーに感謝したい」

しかしスポルティング・リスボン側はこの移籍に際して、マーケティング目的が含まれていることを隠していない。6月には会長を務めているゴディーニョ・ロペスがインドで投資家を探していたことも報じられている。

スポルティングは以下のような声明を述べている。

「これは歴史的な日です。スポルティング・クルブ・デ・ポルトガルは、インド市場でのブランドを立ち上げました。今後様々な面で連携していくことになります。

スポルティングは長い成功の歴史を持っていると認識されており、育成にも高い評価を得ています。先日のEURO2012にも、我々が育てた選手が多く参加しました。スニル・チェトリはインドサッカー界のアイドルです。彼をBチームに引き入れることは、若い選手たちに夢を与えるでしょう。

環境の整備やトップレベルの選手の発掘などで、我々はインドのパートナーとなります。サッカーの発展を促進し、若者の可能性を広げる手助けとなるでしょう」

(筆:Qoly編集部 K)

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