ベティス所属のCBミキ・ロケが今月24日、バルセロナ市内にあるデクシウス病院で息を引き取った。来月8日の誕生日まで約2週間、23歳の若さだった。

以前、当サイトでもお伝えしたようにロケは昨年5月に悪性腫瘍の手術を受けた後、闘病を続けていた。予後は良好かに思われていたが、この数週間で容体が悪化していた。

若きディフェンダーの夭折に、古巣カルタヘナやリヴァプールの他ライバルクラブであるセビージャからも追悼のメッセージが贈られ、元チームメイトのスティーヴン・ジェラードもメディアを通じて哀悼の意を表した。その他にも多くのフットボール関係者がメッセージを寄せた。

スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツ、「悲劇的な訃報を聞いて、ミキ・ロケの家族と友人を全力で支えたい。誰にとっても素晴らしい人間、素晴らしいアスリートだった。その素晴らしい仲間を失ってしまった。多くの思い出を共有した彼のことは決して忘れはしない。いまだにショック状態で、人生のアンフェアさを痛感しているけど、いまはひとつの考えしかない。勝利を捧げるためにできることは何でもする。DEP Miki(DEP=rest in peace)」。スペインサッカー協会のHP上にて

セスク・ファブレガス、「彼を知る人すべてにとってとても辛い知らせだ。プジョルは彼のことをいつもよく言っていたし、自分も彼は素晴らしい人間だったと断言できる。この大会で優勝したい理由は色々あるけれど、マノロ・プレシアドとミキ・ロケ、スペインサッカーにとって大事な2人の死去は僕らにとってより強い動機付けになる。24歳にしてこの世を去るというのはとてつもなく大きなこと。難しい時を過ごしている彼の家族にビッグハグを贈りたい」。EURO2012準決勝ポルトガル戦に向けての記者会見で

最終ラインでコンビも組んだベティスDFチェチュ・ドラード、「彼がいなくなって残念だ。(でも)彼はいつも僕らのそばにいる。このような事態にあって僕らにできるのは冥福を祈ることだけ。闘病にあたって彼は多くの勇気をもらった。真正面から(病気と)向かい合った結果、その戦いに打ち勝つことはできなかったけれど、彼と過ごしたいい思い出や彼が教えてくれたことと僕らはともにある」、「ベティスに来るまで彼の事は知らなかったけど、ドレッシングルームで一緒(隣?)になった。初めはなかなかプレーできないでいたけど、機会を与えられると素晴らしいCBに成長した」、「生きたいという強い願望は僕らにとって教訓となるはず。多くの人は彼から学ばなくてはならない」。

ベティスMFサルバ・セビージャ、「(ロケの死を)まだ信じていないよ。夢じゃないかと思ってる。今日起きてこのことを知ってから何も手につかなかった。誰も予期していなかったことで打ちのめされた。(病気と)戦う姿を目にした僕らの経験は言葉にできない 。彼の家族にビッグハグと励ましを贈りたい。彼の力と人となりは多くのことを伝えた。彼の見せた強さは僕らにとって手本となる」。

ベティスコーチのオリ、「タフだった。我々はここ2か月容体が思わしくないことは知っていた。死が彼を連れて行ってしまったが、生きるためにみせた途轍もない努力、戦いを残していった。彼とともに働いた人間は彼の人間性、性格、そして1年半に渡る戦いから学ばなくてはならない。彼は病気とのバトルに勝つことはできなかったけれど、私たちに多くの教訓を残してくれた。彼は私たちの一部だった。(彼と過ごせて)とても楽しかった」。

ベティス監督のペペ・メル、「24年間、ファイターだった。フットボールへの熱意に溢れ、すぐに成功を収めた。(彼を失って)永遠に埋めることのできない空虚が残った。この虚無感と怒りをどう表現していいのか分からない。私は彼の監督でもあり、友人でもあった。ミキ、また会おう。来シーズンは毎週日曜に君のことを思い出すよ」。

カタルーニャ出身のロケは17歳でラファ・ベニテス(当時)率いるリヴァプールに引き抜かれ、18歳でトップチームにデビュー。スペインU-19代表にも選出されるなど将来を嘱望される存在で、2009年からはベティスに移籍していた。

R.I.P Miki

 

(筆:Qoly編集部 I)

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