UAE代表GK、舌の根も乾かぬうちに…

今年3月のエティサラット・カップでアル・アハリのキケ・フローレス監督を殴打したことで問題となったUAE代表GKマジェド・ナセルが、また騒動の原因となった。行為を謝罪し、一旦表明した引退を撤回して現役復帰したものの、今度は所属クラブであるアル・ワスルに愛想を尽かされたようである。

アル・ワスルは6月5日、10日にガルフ・クラブチャンピオンズカップ決勝戦に臨んだ。ファーストレグでは3-1と勝利したが、セカンドレグで退場者2名を出すなどして1-3と試合をひっくり返され、PK戦の末敗北。バーレーンのアル・ムハラクにタイトルを譲った。

事件はセカンドレグで起こった。10分にコーナーキックからジャマル・ブラロのヘディングで失点すると、その後の小競り合いの中で マジェド・ナセルがバーレーン代表FWイスマイル・アブドゥラティフに頭突き。主審はこれにもちろんレッドカードを提示し、アル・ワスルは試合開始からわずかな時間でGKを失うことになった。

このプレーに対してクラブ側は緊急取締役会を開き、「クラブだけではなく、UAEという国全体の評判すら落としてしまうものだ」と マジェド・ナセルの行動を非難するとともに、「彼は3月11日にもアル・アハリのキケ・フローレス監督に恥ずべき行為をした。今度は無謀で無責任な行動で試合に悪影響を与え、タイトルへの夢を打ち砕いた。目前に迫っていた勝利を手放す結果となった」と公式に声明を発表。

アル・ワスルは、 マジェド・ナセルとの契約を今季限りで解除することを検討しており、さらに暴力行為の常習犯としてUAEサッカー協会に対して一年間の出場停止処分を科すように要求する可能性があるという。

(筆:Qoly編集部 K)

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