Greece
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1
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0-2
1-0 |
2
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Czech Republic
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ゲカス |
53' |
得点者
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3' 6' |
イラーチェク ピラジ |
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グループリーグ初戦を引き分けでスタートしたギリシャと大敗スタートとなったチェコとの対決は、早々と2点のリードを得たチェコに軍配が上がった。
試合序盤を良いリズムで進められたにも関わらず、守備の連係が破綻し、ロシア相手に1-4というよもやの結果で今大会を始めることとなったチェコは、この試合ではヒュブシュマンを守備的ミッドフィルダーに据えてシステムを変更。このビーレク監督の決断も功を奏し、ギリシャを序盤から圧倒すると、前半3分にヒュブシュマンのスルーパスに抜け出したイラーチェクがハルキアスとの1vs1を冷静に制して早々と先制点を獲得。さらに、その勢いそのままに、今度はロシツキーのパスに反応したゲブレ・セラシエが右サイドを突破。ギリシャのSBホレバスのエリアを完全に崩すと鋭いグラウンダーのクロスを供給し、それをピラジが相手DFともつれながらも押し込む形で、わずか6分間で2点のアドバンテージを得ることに成功した。
その後は、徐々にギリシャのペースへ移り、特に後半戦は相手のロングボール攻撃の前に防戦一方の時間が続いたが、チェフの“らしくない”ミスによって献上してしまった1失点に抑え込み、なんとか勝ち点3を手に。ポーランドとのグループリーグ第3戦を前に決勝トーナメント進出の望みを繋いだ。
対するギリシャは、持ち前の勝負強さで掴んだ開幕戦の勝ち点1を帳消しにする出来に終始。怪我人や出場停止者を抱え、さらに、この試合ではハルキアスが前半のうちに負傷交代するなど、予期せぬ出来事に苦心したとはいえ、力不足を露呈する試合内容に終わってしまった。
後半戦からはゲカスを投入するが、シンプルなダイレクト攻撃だけではチェコの守備陣に混乱を与えるに至らず、チェフのミスによって転がり込んできた得点機を除けばチャンスは皆無。まだ相手チームの結果次第ではグループリーグ突破の可能性が残されているとは言え、自国のサポーターでさえも彼らの今後を楽観視することは難しいだろう。
(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)【マッチフルハイライト】
(筆:Qoly編集部 T)
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