ここは間違いなく僕のホームなんだ」

現在UAE1部リーグのアル・ジャジーラでプレーしている元ブラジル代表FWリカルド・オリヴェイラ。2009年の夏にレアル・ベティスから1400万ユーロという高額の移籍金でUAEにやってきたが、当初は力を発揮できず、怪我と適応の問題に苦しんだ。

しかし10/11シーズンにはアル・ジャジーラのリーグ優勝に貢献。今年のACLでは7試合で12ゴールという高い得点率を示し、グループリーグ突破に導いている。オリヴェイラは既に家族をUAEに呼び寄せ、生活の拠点を移している。

リカルド・オリヴェイラはガルフニュースのインタビューに対して、UAEでプレーし生活できる事への喜びを語った。

「7月末か、8月上旬くらいにUAEに来たと思う。簡単じゃなかったね。最初から『これは難しくなるぞ…』と思った。

『サッカーをするに当たって環境は関係ない。世界どこでも一緒だ。天気がサッカーを左右することは出来ない』って考えてたんだけどね。現実はそうじゃなかったな。

ここは多分、世界一適応が難しい場所だ。足を踏み入れたとき、呼吸が出来ないんじゃないかと思ったくらいだ。もちろん走れないだろうし、プレーなんか無理だとね。フィットネスコーチは “時間は掛かるだろうけど大丈夫だ。心配ない。1、2ヶ月後には徐々に適応できる” って言ってたけど。

その後6ヶ月間怪我で離脱した。その時、アル・ジャジーラと契約した僕の選択を非難する新聞もあったね。ブラジルに戻って手術をしていると “こっちに残ってプレーしないか” というオファーも舞い込んできた。

しかし、アル・ジャジーラは僕に対して多くのお金を費やしてくれた。それに応えて僕の力を証明しなくてはならなかった。だから『UAEに戻りたい』と言ったんだ」

(生活については?)

「休みの日はギターを弾くのが好きだな。あとはもちろん家族と過ごすこと。ここでは多くの友人もいるし、生活がシンプルで、家庭を感じることが出来る。サッカーはいつか辞める日が来るが、友情は一生のものだからね。

とても静かで、家族のためには理想的な生活だ。とても安全だしね。ブラジルで生まれて、ブラジルで育って、ブラジルを愛しているが、僕はUAEを選択した。ここは間違いなく僕のホームなんだ」

(UAEのサッカーについて?)

「僕がここに来てから、外国から多くの専門家がやってきて、かなり改善を見せていると思う。例えば、僕はブラジル代表の一員として世界最高の選手たちと共にプレーしてきた。ACミランでもそうだったし、バレンシアでも多くのスペイン代表選手と一緒に過ごした。これらの経験から、多くの選手を助けることが出来る。

彼らは耳を傾け、従うようにして欲しい。サッカーは毎日学ぶことだらけ。彼らはまだ専門家からいろいろなことを吸収しなければならない。内側からも外側からも、文字からも映像からもね。

僕の夢はUAE代表チームがワールドカップでプレーするのを見ることだ。五輪代表チームが本大会出場を決めたが、僕はフル代表も1990年大会のようにいつか予選を突破することが出来ると信じているよ」

(筆:Qoly編集部 K)

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